死なないで!殺さないで!生きよう! メッセージ集より

2人3脚

2010年07月20日 09:00

認知症の人と家族の会






いま、介護でいちばんつらいあなたへ、思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集の中からお届けします。



変わる  何度も涙しながら自分を変える



私だけの秘密の手帳に
思いをすべて書きなぐります

                           (愛知県・女性・70歳)



義父は九年前に96歳で他界、義母は現在96歳で介護中、介護歴通算15年。二人とも自宅介護。自尊心が非常に強く、ショートステイにも行ってくれないので、介護者(私)が自分の時間を持てません。そのうえ本人は自己中心的で、自分の思った通りにならないと大声で泣きわめき、杖などを振り回し、自分の意見が通るまで呼びつけて離さないのです。





本人は理解力が低下しているのに、それを認めることができずパニックになります。以前に老人性うつ病をしているので、そのときのような症状が出るのが怖くて、すべてを受け入れています。





正直な気持ち「死んでくれないかしら」とは、いつも思います。「もう十分生きたでしょう」と、でも体調を崩すと何をおいても病院へつれていくのはなぜか、と自笑しています。物事にこだわるのも、同じことを繰り返すのもみな、認知症という病気のためです」。認知症家族支援プログラムでの医師の話に我に返りました。「すべて病気のなせる業」「二度童」納得しました。





今ではウンコの始末も気にはなりませんが、「我を通す」ことには閉口しています。そして時々我慢しきれず大きな声をあげています。そんな時、私だけの秘密の手帳を持ち、胸につまっていることをすべて書きなぐります。ある時は、読むに耐えられないほど口汚くなることも・・・。数日後読み返すと「怒られて当然ヨ!」と思ったり、あるときは反省したり、老々介護の毎日です。





ちなみに私70歳、現役の嫁です。1日24時間だけでいいから自分だけの時間がほしい。





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