死なないで!殺さないで!生きよう!メッセージ集より
認知症の人と家族の会
いま、介護でいちばんつらいあなたへ、思いとどまった介護者からの渾身のメッセージ集の中からお届けします。
変わる 何度も涙しながら自分を変えるn
つらいのは決して自分一人じゃない
(新潟県・男性・75歳)
私の場合「殺したい」ではなく、「死にたい」と思ったことが何度かあります。平成15年当時78歳の妻がアルツハイマー病と診断されてから5年、現在は要介護4となり、老々介護も堪忍袋の緒が切れました。主治医には、「介護疲れ(ストレス)から」といわれ、黄疸との宣告を受け即入院し、同時に妻を施設に入れてもらいました。
十二指腸、腎臓、胃も2/3を切除と9時間に及ぶ大手術受け、九死に一生を得ました。約2ヶ月で退院となり、目下自宅療養中です。まだまだ妻を介護できる状態ではなく、妻は転々とですがいまだに施設に入所中です。面会に行くたびに「一緒に家に帰りたい」と、まるで子どものようにダダをこねる次第です。
入院中何度か病棟(5階)屋上から飛び降りようかと思ったこともありました。だが妻を一人残して行かれもせず、、病院から脱走し施設の妻を連れ出し道づれに、とも考えてみたりしました。その都度子どもや孫達の顔が走馬灯のように脳裏をかけけめぐり、それもできず、正気に返りました。
自分よりはるかにつらいおもいに堪えて介護している人たちが大勢いるのだ。決して自分一人ではないのだと自分を戒め、わが身に鞭打って、まず、自分自身の全快を目指して療養に励み、一日も早く妻を施設から解放し、残り少ない余生を温かく楽しみ、そして貧しくとも健康で明るい家庭生活を、と考えています。
どうか皆さん、同じ境遇にいる人たち同士が、手に手を取り合って「殺す」「死ぬ」と言わず、明るくして強く生きていこうではありませんか。
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