新型インフルエンザ対策

2人3脚

2009年10月19日 08:52

新型インフルエンザ対策
                                 (10月10日付け静岡新聞より)

院内感染対策(2人3脚感染対策)

飛沫予防、手洗いを徹底



病院には抵抗力の低下した人々が多数入院している。そのような人がインフルエンザウイルスに感染すると、重症化する可能性がある。そのため院内感染対策を徹底しなければならない。インフルエンザの感染経路は「飛沫」と「手指」である。



飛沫は感染者が咳やクシャミをした時に、口や鼻から飛び出すものであり、1~2メートル程度の飛距離をを移動する。したがって、感染者から2メートル以上の距離を』保てば感染しないことになる。また、感染者がマスクをしたり、咳やクシャミをするときに口や鼻をティッシュなどで覆うことによって、飛沫の拡散を防ぐことができる。



手指を介する感染についてはウイルスが付着しているドアノブなどに手指が触れると、手指にウイルスが移動する。その手指で目や鼻の粘膜に触れればそこから感染する。そのため、手洗いが大変重要である。もちろん手指が頻回に触れる環境表面(ドアノブや机の上など)を家庭用洗剤でふき取ることも大切である。



インフルエンザウイルスは凸凹のある環境表面に8~12時間、平滑な表面に24~48時間生存することができる。そのため衣類などにウイルスが付着したとしても、よく自治には感染源とならないが、ドアノブの洋画平滑な表面では最大2日間は生き残る.拭き取りが大切なのである。



院内感染対策の基本は、「飛沫予防」と「手洗い」である。感染者の診療をするときにはマスクを装着し、診療の前後には手洗いをするのである。もちろん感染者も咳エチケットを忘れてはならない。咳エチケットは、病院の受付の団塊で、マスクをして手洗いをするというものである。



病院では新型インフルエンザの重症患者に酸素療法や人口呼吸器を用いることがある。しかい、このような医療行為によって、新型インフルエンザウイルスを含む微細粒子、エアロゾルは空気中を漂うため、空気を汚染する。したがって空気の入れ替えを徹底しなければならない。



インフルエンザにに罹患した人は発症後3日間は感染力が強く、発症の1日前から発症7日後まで感染性を示す。そのため、医療従事者が感染した場合には入院患者や外来患者にウイルスを感染させないように、7日間は勤務できないことになる。インフルエンザ大流行時の医療従事者の欠勤を最小限にして十分な医療を継続するために、また、医療従事者が入院患者への感染源にならないようにするために、医療従事者にインフルエンザワクチンを接種することは大変重要である。
                                               (矢野邦夫・県西部浜松医療センター副院長)






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