減少する骨量をいかに抑えるか

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2010年02月20日 09:00

減少する骨量をいかに抑えるか                  
                                       (生活ワイドより)


骨粗鬆症は骨折や身体に痛みが起きてからでは、その後のQOL(生活の質)が大きく制限されてしまいます。これを防ぐには、若い頃から日常の食事と運動に気を配っていくことが何より大切です。骨粗鬆症を防ぐための生活習慣についてまとめました



「骨芽細胞」と「破骨細胞」




骨は、常に生成と破壊を繰り返しながら、その強度を保っています。骨を作り出すのが、「骨芽細胞」で、骨を溶かすのが「破骨細胞」です。骨の代謝においては、この両方の細胞群が活発化します。骨芽細胞と破骨細胞のバランスがちょうど良いときは、骨は溶かされた分だけ生成され、新しくなります。



また、骨芽細胞の方が活発なら、生成される量が増え骨は成長します。長く伸びたり、中身が密になったりして頑丈な骨格を形成します。思春期の世代までが、これに当たります。特に中学生までに摂った栄養と、行った運動が、その人の最大骨量(成人期の骨の量)を決めるといわれています。



一方、破骨細胞のほうが活発になると、骨量は次第に減少していきます。すると骨の中の密度が薄くなり変形や骨折の原因になります。このようにして、骨折の危険度が増した状態のことを「骨粗鬆症」といいます。



閉経後は特に要注意

中高年の年代までに、ダイエットや栄養の偏り、あるいは運動不足があると最大骨量は少なくなってしまいます。すると、後に成人期を経て中高年になったとき、骨粗鬆症を発症しやすくなります。



また、男性より圧倒的に女性に多いのが特徴です。これには、もともと男性のほうが骨格が発達しているのとは別に、もう一つ、大きな理由があります。それは閉経です。女性ホルモンの一つ、エストロゲンには骨の代謝を抑え、安定化させる働きがあることが分かっています。閉経によってエストロゲンの分泌量が減ると骨の代謝が活発化します。



しかし、中高年の年代では、骨芽細胞の働きは、破骨細胞に比べ、相対的に衰えています。カルシウムの摂取量も、若いころに比べて少なくなっています。その結果、破骨細胞の働きのほうが勝ってしまうのです。



思春期、特に中学時代までに十分な運動をした人は、骨粗鬆症になりにくいといわれています。やがて成人期の最大骨量を経て、骨量は緩やかに減少し始め、増えることはありません。骨粗鬆症を防ぐには、まず何より若いうちに最大骨量を増やしておくことが大きくものをいいます。そのうえで、成人期以降は十分な栄養と適度な運動習慣を心がけ、徐々に減っていく骨の量をいかに抑えるかが大事になってきます。











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