認知症の人と家族の会とは パート2
【認知症の人と家族の会】とは パート2
( 認知症の人と家族の会 群馬県支部代表
デイみさと施設長 田部井 康夫氏より)
認知症の人と家族の会 活動内容
つどい
「家族の会」の活動の最も大きな柱は「つどい」です。介護者にとってつどいに参加することは、大きな転機になります。多くの参加者は集いに参加するだけで、「救われた」と感じています。混乱し孤独に悩んでいた介護者が「一人じゃない」「仲間がいる」ことを知る、この仲間との出会いがつどいの一番の役割です。
参加して自分の悩みを話すことは、介護者が自分の気持ちを見つめなおすきっかけにもなります。そして、同じ境遇にあるもの同士がふれ合うことで共感が生まれます。話す、話し合うことによるストレス解消の効果は、想像以上に大きなものががあります。話は情報交換にも発展するでしょう。
他の人の考え方も、同じ境遇の人であれば素直に聞くことが出来、勉強にもなります。帰るときには「また頑張ろう」と勇気と力をもらい、今日の悩みが明日の元気に変わる、それが「家族の会」のつどいです。
支部によっては男性の介護者、若年性認知症介護者、本人などそれぞれの実情に応じて、きめ細かく分けてつどいを開催しています。「家族の会」のつどいは初期から終末期まで若年期から高齢期まで、本人も家族も、時には包括して、個別に大きな流れの中で取り組んでいるところに特徴があります。
相談
つどいと同じように重要なのが、電話を中心とする相談です。心理的な問題や地域的な制約などから、誰もがつどいに参加できるわけではありません。そんな人にも話のできる手段として機能できるのが電話相談です。必要であれば匿名でも話すことができます。
「家族の会」では、本部ではフリーダイヤルの電話相談を実施しています。また、各支部では実情に応じて、自治体から委託や補助金を受けるなどして様々な形で相談に取り組んでいます。本部と各支部の電話相談が、有機的に連携できるのも「家族会」の相談の強みです。また、介護経験者が相談に応じることが多いことから、傾聴と受容、共感と共有を旨としているところも「家族の会」の相談の他とは一味違う特徴です。また、面接相談も実情に応じて、実施しています。
会報の発行
会報の発行もつどいと相談と共に三本柱といってよい重要な活動です。つどいに参加できる会員さんは全体の会員数から見れば、ごくわずかと言えます。つどいに参加できない会員さんにとって「家族の会」とのつながりを最も強く感じさせてくれるのは、月に一度届けられる会報です。
会報を通して同じ悩みや喜びに共感し、「家族の会」の働きを知り、必要な最新の情報や知識を得て、連帯感を感じ心の支えとしています。「家族の会」が一万人に達する会員さんを惹きつけている力の源は会報だといっても過言ではないでしょう。
遠くてつどいに参加できないからといって入会に躊躇する人もいるかもしれません。つどいに参加できなくとも、十分に入会する価値があります。
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