11/13・14認知症の人と家族の会全国研究集会より
2010年10月13・14日森の都仙台にて
認知症の人と家族の会の全国研究集会が行なわれました。
すぎなの会からは静岡県支部の代表として佐野代表・望月副代表・石田が出席いたしました。一日目は臨時総会及び支部代表者会議、1.会議保険改善に向けて2.仲間を増やす取り組みと会費の自動引き落としについて3.「家族の会」財政と運営の改善について4.若年期認知症に関する要望書について報告がありました。勝田副代表は介護保険の制度改定への五つの危惧を述べられました。後日五つの危惧について記事に載せていきます。夜は懇親会が行なわれました。2日目は第26回全国研修会・講演では浅野弘毅先生が認知症の人を理解すると題してユーモアたっぷりに認知症について分かりやすく講演されました。その後事例発表が5題あり、その中で若年性認知症のご本人、木村克夫氏(宮城県翼の会)が自分の思いを話されました。後半はは6名のパネラーとともにシンポジウムが行なわれ閉幕いたしました。とても有意義な2日間でした。
高見国生代表のごあいさつ
第26回全国研修会inみやぎへ、ようこそおいでいただきました。認知症の人と家族への援助をすすめることを目的として1985年から始めたこの集会も今回で26回目を向かえ、今回は「自分らしく・笑顔になれる医療・介護を考える―2012年制度改正に向けてつながりのある支援を―」をテーマにして開催いたします。
“自分らしく”ということが大切なのです。人はそれぞれ個性があり、歩んできた人生も趣味も違うのですから、たとえ認知症になったとしても自分らしく生きられなければなりません。また、笑顔で生きられることが大切です。それは、人としての尊厳が傷つけられていないことの表れですから。2012年から介護保険制度が変わります。介護報酬と医療報酬が改定される時期でもあります。ですから、いま、自分らしく、笑顔になれる医療、介護を考えることがとても大切なのです。
認知症の問題は、予防や治療も言われていますが、肝心なことは、認知症になったとしても、病を抱えてどう生きるか、家族は認知症の人をと共にどう生きるか、ということです。人間の人生はずっとつながっています。支援の体制も、切れ目のないつながりが必要です。
この研修集会の5日後には、介護保険法改定について審議している社会保障審議会介護保険部会が予定されています。大詰めの段階です。10月28日の部会では、軽度者の生活援助サービスの縮小や、利用者負担の引き上げなどが厚生労働省から、論点として示されました。さてこれで、自分らしく、笑顔になれるのか、つながりのある支援が実現するのか、考えどころでしょう。
このような状況下での本日の研究集会となりました。皆で認知症への理解を深め、認知症でも、豊かな暮らしができるために、考える集会になれば嬉しいと思っています。日ごろ「家族の会」にご協力いただいている浅野弘毅先生の講演に耳を傾けていただき、認知症の本人を含む5名の方の事例を聞いていただき、宮城県の介護家族、専門職、行政の方に厚生労働省千葉登志雄室長を加えたシンポジウムを通して、本日のテーマが参加された皆さん自身の課題として受け止められ、深められることを願っています。
最期に、本集会開催にあたりご指導ご協力をいただいた、厚生労働省、宮城県仙台市をはじめ後援いただいた機関・団体のみなさまと、本日のために1年以上前から準備をしていただいた地元のみなさまに心から感謝とお礼を申しあげ、ご挨拶といたします。
アトラクション
若年認知症の本人と家族・支援者による
「翼合唱団」合唱
「翼を下さい」「荒城の月」「ひょっこりひょうたんじま」
素晴らしい歌声で目頭が熱くなりました。
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