11月14日仙台全国研修会、基調講演・浅野弘毅先生のお話

2人3脚

2010年11月28日 20:28

認知症の人を理解する
 (東北福祉大学健康科学部教授・東北せんだんホスピタル院長 講演内容の1部より)




やんべな話なので真剣にお聴きにならないで下さいね。人生50年今は人生80年、2009年の平均寿命の伸びは男性79.3歳、女性86.1歳、1947年の平均寿命は男性50.1歳女性54.0歳でした。40歳を越えた平均余命男性は26,9歳で67歳まで、女性30.4歳で70歳まで生きます。





認知症とは何か?


一度獲得された知能が後天的な気質的な障害によって、持続的に低下した状態を言います。私客商売です。<笑い>「この間、あのせつは大変お世話になりました」いつお世話したのか?名前が思い出せない。認知症の方は自分が物忘れしたことを忘れます。時間を忘れ場所を忘れ人物を忘れます。この順番で分からなくなります。新しい記憶から障害されます。そして古い記憶は保たれています。





徘徊する人どうして道を聞かないのでしょう。道に迷ったら人に聞きます。色々な方法で補います。認知症の方は補うことをしません。ここがポイントです。






代表的認知症にアルツハイマー型認知症、脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症(ピック病)等があげられます。アルツハイマー型認知症の方は相手の言うことが理解できません。話す言葉は宇宙語になってしまいます。また、おしゃべりが好きで陽気です。脳血管性の認知症の方はおこりんぼですね。





認知症ケアの介護家族の対応として認知症の方は直前のことを忘れます。嫁いだ娘さんは昔のことを話しますが忘れていません。昔のことはよく覚えています。自分自身の苛立ちから奇妙な言動につながります。居心地の悪さから、夕方になると「家に帰る」と言います。自宅に外泊させても「家に帰る」と言います。母は84歳です。認知症の本人の私は85歳ですが、まぼろしの両親は健在なのです。若い時代に戻ります。徘徊もまぼろしの家に行きたいのでしょう。





認知症ケアの基本



1.認知症そのものの理解
2.認知症の人についての理解
3.ケアに関わる側の意識の転換
4.コミュニケーション能力の向上
5.ケアのチーム作り
6.家族との関係作り
7.関係者相互の連携





認知症の人の心理



1.忘れ方の法則(→昔のことはよく覚えている)
2.自分が壊れる恐怖(→奇妙な行動)
3.居心地の悪さ(→家に帰ります)
4.孤独の恐怖(対人的接触の希求)






認知症の人との接し方



・感情に働きかける
・視野に入って話す
・簡潔に伝える
・分かりやすい言葉を使う
・話を合わせる
・昔話を聞く
・現実検討を強化する






行動・心理症状を悪化させる
介護者の対応



・日課または環境に予測しない環境の変化をもたらす
・強制する・一定のやり方を押し付ける
・能力を鍛えることを強制する
・要求を無視する
・思い出させるために何度も急がしたり質問したりする
・怒ったり攻撃的な態度をとったりする












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