大震災を機に、新たな決意の年に2011年度総会アピール

2人3脚

2011年06月09日 07:00

H23年6月4・5日
認知症の人と家族の会の総会が行なわれた




大震災を機に、新たな決意の年に
2011年度 総会アピールを
              総会参加者一同





東日本大震災、福島原発事故の発生から3ヶ月が経過した本日、甚大な被害を受けている東北3県から代表を含め、全ての都道府県から参加のもと、2011年度の総会を開催しました。死をも想定して心配した被災地からの参加者を、全国からの参加者は涙と抱擁と拍手で迎え、喜び合いました。





3月11日以来、「家族の会」は、被災地の仲間が無事であることを祈りつつ、懸命の安否確認と激励や見舞いの行動、義援金の取組みを続けてきました。残念ながら、会員と家族にも死者、行方不明者があり、住宅の流失・全半壊、そして原発事故による、避難者も多数おられます。しかも、原発事故は、いまだに収束の見通しは立っていません。





このような状況の中で、「家族の会」の全国のつながりは、被災地の会員を大きく励ましました。一方被災地の支部が電話相談を休まずに続け、つどいを開き、支部総会を開催したことに、全国の会員は逆に励まされ勇気をもらいました。総会では、そのことが語り合われ、つながり励まし合う「家族の会」の役割があらためて明らかになりました。





また「家族の会」は、4月13日、国に対して、「緊急要望書」を提出し、被災者への対策の推進と、認知症の人と家族には個別の状況に応じた支援を求めました。そして全国に支部のある組織として避難者への協力を申し出、厚生労働省は全国の自治体と避難所にその旨を知らせました。緊急事態に直面し、認知症のことで困っている人があれば、ともにがんばろうと手を差しのべることもまた「家族の会」の社会的役割です。





総会は介護保険改正法案はじめ、福祉のあり方が国会などで、議論されている最中の開催でもありました。私たちが願う姿の社会は、「認知症の人も家族も安心して暮らせるための要望書」(4月13日提出)と、これまでに発表した「家族の会の提言」の内容です。「家族の会」は、未曾有の大災害に遭遇した今年、2011年を、認知症があっても大きな災害があっても、人として安定した生活が送れる社会を実現する新たな決意の年と位置づけます。そのためにこれからも仲間の輪を広げ、社会に語りかけてすすんでゆくことを表明します。






<ホーム長のつぶやき>



総会に参加し、被災された岩手県、宮城県、福島県の支部代表から大震災の津波の状況が話された。人事ではなく切羽つまる思いがし、想定外の地震にあっても力強く頑張っている被災者の皆さんに感動を覚えた。被災されても、皆さんのために電話相談を続けられている3県の「家族の会」の役員に頭が下がる思いだ。自分たちの生活で精一杯でしょうに。われわれも何ができるか真剣に考え支援していこう!















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