北京JAC全国セミナーコーディネーターの役割を終えて

2人3脚

2011年10月14日 07:00

北京ジャック全国セミナーin静岡
第5分科会  
「高齢者が安心して暮らせる
         まちづくりをめざして」
     
                   報告者  愛心援助サービス(株) 2人3脚 石田 友子


 
今回の北京JACコーディネーターの依頼を受ける前に私が立ち上げた富士市にある介護保険事業所近くの住民及び福祉推進員から講演依頼を受けていた。今回のテーマである「高齢者が安心して暮らせるまちづくりをめざして」と題して受講者にブレーンストーミング法を用いてグループ分けを行い、各々グループの理念を参加者に立てていただいた。地域との信頼関係は5年目に入り徐々に構築されつつあり、地区の男女共同参画推進員、老人会、生涯学習委員などが認知症や高齢者が抱える問題に対して自ら学びたいという要望あげられ、いま、共に勉強している。





地域の中で高齢者が安心して暮らせるまちは、子どもも障害者を持つ人も認知症の人もすべての人が安心して暮らせるまち。そのまちづくりを可能にするために我々第5分科会はでは、NPO法人たすけあい遠州代表の稲葉ゆり子さん、NPO法人WAC清水さわやかデイサービスの鈴木明与さん、北京JAC新潟の小林佳子さんが問題提起を発表され、コメンテーターの北京JAC世話人三隅佳子さんが「日本における高齢社会の現状について」パワーポイントで説明された。





 NPO法人助け合い遠州代表の稲葉ゆり子さんは、60歳になって自分らしい生き方をしようと、働く女性を助けたいとの思いから、賛同してくれた人たちと、助けあい活動団体をつくります。人と触れ合ったり、助け合う組織がまちになかったことから駅前や田んぼの中に、いつでも気軽に立ち寄れる場づくりをしている。また、限りある資源を大切に、古紙を回収し、エコペーパーと交換する活動も行っている。自分の時間をどこへ使うか、そのとき、必要な時、必要な時間に手を貸す活動をしている。夕食の宅配を始めて10年以上が経過、まちにはたくさんの参加者ができ、メニューができ暮らしやすくなった。その人の生きがいづくりにつながっている。このような活動が大勢の人に伝わったら地域の中で暮らしやすくなるのではないか。





 2人目はWAC清水さわやかデイサービスの鈴木明与さんは平成7年市民互助法福祉団体を設立し、「新しいふれ合い社会を設立しよう」を理念に掲げ、困ったときはお互い様をモットーに自主事業の支え合い助け合いの有償ボランティア団体として、活動している一方、平成13年から、介護保険事業として、清水さわやかデイサービスを立ち上げ、よりよく生きようをテーマに行っている。一病息災の世の中、医者へ行けないお年寄りは誰かのお世話にならなければならない。市民互助だけでは限度があり、介護保険も限度がある。地域で支えあうことが手段の方法と考え、民生委員の活躍、S型デイサービス、常設のデイサロンなど、地域の中でいろいろな人が参画できるシステムを構築していきたい。公的なところでの地域リーダー養成を望む。これからの活動の中で尊厳を持って、やっていくことが必要と思う。





 3人目は北京AC新潟の事務局長小林佳子さん、高齢者の社会参画の促進と介護システムの充実を目標にあげて高齢者などの地域活動を支援すると共に、高齢者が安心して、暮らせる支援体制を整備している。新潟市の市民活動の事例を伺った。
コメンテーターの北京JAC世話人三隅佳子さんが「日本における高齢者の現状について」パワーポイントで説明された。






これらの発表された提言問題を踏まえて、第5分科会参加者が4グループとなり、課題や必要とすることについて、各々がポストイットに書き込みながらKJ法にて、タイトルであります「高齢者が安心して暮らせるまちづくりをめざして」意見を出し合った。和気あいあいの雰囲気の中、グループ全員が楽しく進行することができ、その結果以下の意見が出された。





【 政府への提言】 では1.高額医療費の自己負担の引き下げ2.老人福祉施設の整備の充実3.福祉財源の拡充4.法律の改正①年金制度は人間らしく暮らせる最低金額の保障と支払いは個人単位で行うこと②介護保険制度として、介護従事者の労働環境の改善(労働時間・人数・賃金などの条件)③介護認定制度の見直し(軽度者から重症者までが、必要なとき必要なサービスを受けられるようにすること)④医療制度の改正(3ヶ月ごとの転院やリハビリ期間制度の撤廃)5.規制の緩和(やりたい介護サービスができるように)6.在宅サービスの充実7.介護保険改正にあたって認知症の理解を図る8.介護保険で足りない横だし・上乗せサービスの充実




【自治体・事業所への提言】では、1.サロンなど居場所に対して助成金の充実2.在宅介護者への補助金制度の拡充3.一人になっても障害をもっても病気になっても安心して暮らせるための見守りネットワークの拡充4.地域のリーダー養成・ボランティアの育成・啓蒙5.介護予防教室を身近な場所で実施6.定年後、意欲ある高齢者の就業支援7.高齢者の健康診断は近くで受けられる8.住環境の整備(公共交通の移乗手段、買い物のしやすさ)9.エイジング・ハラスメント、高齢者虐待防止のためのネットワークづくり10.認知症ケアのためのサポートネットワークの充実11.ユニバーサルデザインによる施設整備





【政党への提言】では1.政争にあけくれずに!国政も地方議会も女性議員50%をめざす2.各政党もクオータ制を取り入れる(割り当て制)3.女性大臣を増やそう4.すべての議員が高齢者問題に対して関心をもつこと





【私たちの課題】では1.生きがいをつくろう2.情勢を正確にキャッチする努力をしよう3.人に伝えられる人になろう4.健康づくりに励みましょう(介護予防に努めよう)5.人と人との支えあい、絆、思いやりを築こう6.自立と心のゆとりをもとう7.自助努力・生涯学習をしよう8.男女共に自立













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