教えて ホーム長 Q&A

2人3脚

2009年04月21日 23:30




Q 7 時々、家族の顔がわからなくなります。
どのように対応したらよいですか?


A:認知症が進行したら、家族の顔もよくわからなくなります。そんな時私はあなたの妻です、(夫です)あなたの子どもです、と話してみましょう。一時的に記憶が戻るときがあります。ただし、あまりしつこく聞くのは避けましょう。本人のプライドが傷つかないように配慮しましょう。

 軽度の認知症では、新しいことを忘れても、古いことはよく覚えているものですが、重度になると、古い記憶まで忘れてしまいます。古い記憶の1つが家族です。アルツハイマー病のような進行性の認知症や、重度の脳血管性認知症では別居しているおこさんの顔をわからなくなることがしばしば起こります。その前の段階では、顔はわかっても名前を忘れてしまう時期があります。家族は強い衝撃を受けることでしょう。長年生活を共にしてきた家族の顔がわからなくなることは、家族にとって辛く寂しいことですす。私たち2人3脚では皆が(スタッフ及び利用者)家族の一員としてしてとらえ、利用者さんと接するよう心掛けています。家族ではありませんが少しでも家族に近い”愛情”を!と接するよう努めています。家族は忘れたことを思い出させようと懸命に説明を試み家族であることを思い出させようとしますが、何度も何度も同じことを指摘されると混乱します。忘れてしまったことの自分を責め、さらに混乱をするのです。
しかし、認知症の人にも心(感情や感性)は残っています。大切なのは心の安定で、家族のことはわからなくても、本人のことをよく理解し心配してくれ、よく世話をやいてくれる人がそばにいることによって安心されます。
家族としては、考え方を切り替えることは難しいかもしれませんが、「親しい人」のふりをしながら、思いやりのある言葉を掛け、認知症の人の好きな食べ物を用意したり、若いころの時代の話を聴いたり穏やかに和める雰囲気をつくる工夫が大切です。
                                   ホーム長石田


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