家族の接し方10カ条 第3条「心のゆとり」
家族の接し方10か条
(認知症予防協会より)
2010.8.24過去記事
第3条 心のゆとり
怒らずに 相手に合わせる ゆとり持つ
在宅介護は日常生活の一環です。介護は家事や自営の場合は仕事、時には育児と平行して行なわなければなりません。ですから、介護者は理にかなった介護をと心がけても、なかなか思うように行かない場合が多くあります。認知症老人の意に添った介護を続けるためには、介護者は心に余裕を持ちたいものです。
認知症老人の行動には、介護者にとって迷惑なこと、驚くこと、いやがらせめいたことがあります。いわゆる問題行動といわれる行動です。しかし、その行動を問題と表現するのは介護者側であって、認知症老人にはそんなつもりはありません。皆さん目的や要求など、それなりのわけがあっての行動です。認知症老人の行動に対して、介護者側の価値観を押し付けて、行動を制することは、老人のプライドを傷つけたり、不安をかきたてたりします。そのことがストレスとなり、状態を悪くすることにつながります。
家族介護者は、認知症老人と毎日24時間一緒の生活では心理的に追い詰められ、良い介護が望めない場合があります。そのためには在宅介護は家族構成や環境などが異なりますが、可能な限り家族は介護の役割分担することです。そのことは介護者を孤立させない配慮となります。
さらに、介護者は完全主義はやめ、介護をオープンにし、多くの、特に近隣者の協力を得るようにしましょう。そして介護保険の通所サービスを利用し、時間的にも、精神的にもゆとりを持ちサービスなどを利用するのも良いでしょう。
自分の現状や日頃の思いを話し、相手が受け入れてくれることにより、自然に自分の立場を客観視することができます。そのことがゆとりにつながり、認知症老人の心を思い優しさが生まれます。そして相手に合わせる対応ができるのです。
<ホーム長のつぶやき>
心にゆとりを持つと
意に添った介護につながります。
●心を開くということは
ゆとりを持つということは自分一人で介護を抱え込まないことです。認知症であることをオープンにし、隣、近所、親戚また、組合いの方にも知っていただき協力をお願いしましょう。認知症が病気であることを地域の皆さんが理解されることで、奇異な目で見られることが少なくなり、自分達が病気になったとき地域の仲間が私を支えてくれるという気持になれば最高に素晴らしいことですね。地域の皆が支えあう、住み慣れた地域で認知症になっても穏かに生活できることがこれからの認知症介護です。
●認知症という病気を理解するということとは
今認知症の本人が自分の気持を伝えています。認知症という病気を理解すると、本人が伝えようとしたくても上手に伝えれない気持の感情が分かるようになってきます。さらに言葉の掛け方が違ってくるのです。「何故そんなことが分からないの!」「何度言ったら分かるの!」「さっき言ったでしょう」できないことを言われると言葉や態度 顔面の表情がきつくなります。そして言われたその人を嫌な人と捉えコミュニケーションが取れなくなります。
できない部分をさりげなく、プライドを傷つけないように支援すると、その人が持っている本来の力を発揮することができます。本人が落ち着いた穏かな生活ができてくると、必然的に介護家族にもゆとりが生まれてきます。本人の気持を理解することで、またできない部分をさりげなく上手に支援することで良い関係を築くことができ、ゆとりにつながってくるのです。
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