認知症電話相談コールセンター
認知症電話相談コールセンター
厚生労働省は今年度から、認知症の人や家族からの電話相談に応じるコールセンターを全国全ての都道府県と政令都市に設置します。静岡県では、認知症の人と家族の会(すぎなの会)がコールセンターを来年から担うことになりました。それに向けて認知症の人と家族の会は11/7~8東海ブロック会議が富士市で行われる際11/8電話相談に応じるための研修会を開催します。認知症の人と家族の会の本部から講師が派遣されます。
認知症高齢者は現在、170万人、200万人ともいわれています。今後の超高齢社会の進展に伴い、その数は大幅に増えることが予想され、その対策を充実させることが急務となっています。特に認知症高齢者を介護する家族の精神的、肉体的、経済的負担は大きく、その悩みなどを気楽に相談できる相談窓口の整備が求められていました昨年の厚労省の「認知症の医療と生活の質を高める緊急プロッジェクト」でもその必要性が提起され、マニュアルが作成されました。
マニュアルは厚労省が「認知症の人と家族の会」に作成を依頼。長谷川和夫・認知症介護研究・研修東京センター長を委員長に、認知症専門医や命の電話、成年後見センター、ボケ予防協会などの関係者15名からなる作成委員を設け、マニュアルに盛りこむ内容を検討してきました。マニュアルはÅ4判、150ページからできています。マニュアルの中で、相談員にとって見逃せないのが「電話相談の基本姿勢」と「具体的な相談の対応事例」の項。電話がかかってきた際の家族、認知症本人ごとの対応の仕方がきめ細かく説明されています。
例えば家族からの相談に対しては、じっくりと耳を傾け、共感し相談内容の問題点を整理する一方、瞬時に相談者の特性や、介護状況などの情報をキャッチし、相談者の問題解決に立ち向かう力や決断をそっと促すよう提案しています。
よくある電話相談事例での項では、「受診を拒む場合の工夫」「物盗られ妄想」「排泄の失敗」など初期、混乱期、看取り期など症状の進行状況に合わせた相談への対応などが具体的に紹介されています。
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