家族介護者の心理について

2人3脚

2009年10月11日 10:30

家族介護者の心理 パート1
   (認知症の人と家族の会 東京都支部代表笹森貞子氏のコメントの一部より)



2人3脚を開業して2年が経過しました、鷹岡病院での看護課長時代には体験できない利用者様の生き生きした笑顔が今の私の原動力かもしれません。今回は介護家族の苦悩の大変さをいつも身近に感じていますので、家族介護者のたどる心理についてお話します。




一昨日SBSの金スマで放映された南田洋子さんを介護する奮闘記をご覧になった方も多いと思います。色々なことを感じとり考えさせられました。

認知症老人を在宅で介護する家族介護者の心理について考えてみたいと思います。ほとんどの家族介護者は「混乱」「拒絶」「居直り」「受容」段階を通過するようです。認知症の看護を20年以上関わってきましたが、私もこの過程はは実感しています。その過程過程の中でどのように支援させいただくか、私のこれからの課題でもあります。一緒に学んで見ましょう!


ステップ 1 混乱期

多くの人は認知症老人を家庭でお世話するのは始めての経験です。身内の衰えに出会ったとき、それを認めたくない思い、そのような病気になってほしくない願い、さらに老人のこれからのこと、家族のいきさつの生活のことを考え、遂に感情的になったり落ち込んだり祖ます。



老人に対しても「しっかりしてほしい」と激しく関わったり、どちらかというと老人を追い詰めるような言動に出てしまうことが多いようです。今は老人性認知症をマスコミも取り上げて何かと情報も入りますし、認知症について学んでいる人もいます。冷静に受け止められる人もいますが、反面頭で理解していても現実とのギャップに悩み不安を増す人もいます。



混乱期では老人の衰えと、出会った時期の対応が大切です。家族も不安のあまり「ぼけたんじゃないの」「しっかりしてよ」などの声を掛ける人がいますが慎みたいものです。混乱している本人自身が今、一番辛い時期なのです。老人が逆に攻撃的になったりうつ的になったりします。このような早い時期にこそ受診が必要なのです。専門職の方に期待したいことは家族にきちんと認知症のことを教え、対応の仕方の基本を助言してほしいということです。少なくともよかれと思って自己流で逆の対応をしないようにしてほしいものです。









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