認知症介護10か条 第1条コミュニケーション

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2010年07月16日 08:00

認知症介護 10か条  
                                (一部ぼけ予防協会より)

第1条  コミュニケーション    

        

語らせて 微笑 うなずき なじみ感



認知症老人の介護は、老人とよいコミュニケーションを築き、人間関係をつくって働きかけをしてゆくことが基本です。会話を主とするコミュニケーションは、よいふれあいの中で相手の人柄の理解や、情緒的な結びつきのもとともなります。家族や社会の援助に依存しなければ生きていけない老人が、そのことで生きる頼りのよりどころを得て、安心、安住することが出来るようなります。老人は不安の時には、要求や主張を一生懸命に訴えてきますが、普段は一般に受動的で消極的で、言葉の話しかけは決して多くはありません。






したがって老人に、こちらから話しかけて思いのまま語らせ、耳を傾け受け止めて、訴えには逆らわず間違いは許容して、その心を知ることが大切です。また、心身の障害が重いほど、非言語的(表情、身振り、言葉つき、態度など)な心づかいが必要です。老人と心を通わせ、信頼関係を築くためには、温かいまなざし、微笑み、受容を示すうなずき、心を伝える手のぬくもりが大切です。






すなわち、長い人生を歩み社会に貢献し、現在気力も体力も衰えた人を、優しく労う心で接することに尽きます。話しかけるときには、目をよく見て(難聴者には耳元で)穏やかに、わかりやすい言葉で簡単にはっきりと話しましょう。老人を馬鹿にして叱り続けたり、その言葉を抑えたりするなどは、もってのほかです。






こうして同じ仲間になれたという親近感と安堵感が老人の側に生まれて、「なじみ」の人間関係ができると、老人とのコミュニケーションが図れます。介護も円滑にゆくのです。「対応次第でよくも悪くもなるのが老人」です。老人の良い点を認めて、良い付き合いをしていくことが大切です。






<介護の現場で必要なコミュニケーションづくりとは>




・利用者さんの傍らにいて同じ方向を向く時間を持つようにしましょう。一緒に同じことに気持ちを向けようという姿勢で寄り添うことが大切です。



・受容することとは、利用者さんの現実をそのまま事実として批判したり、疑ったりではなく、認める気持ちで受け止めましょう。利用者さんが「受け入れられた」と認めてくれなくては、受容するとはいえません。私は、独りではなく、”なかま”がいるという思いにつなげていきましょう。



・受容は癒されると言うことにつながります。防御を解いて楽になりくつろいでいる状態になります。



・コミュニケーションは挨拶から始まります。



・メッセージをうまく共有するためには、技法(テクニック)が必要で、さらに心(マインド)と技能(スキル)を身につけましょう。認知症の利用者さんは感情面が豊かです。心(マインド)が伴っていないと語調やしぐさなどで伝わってしまいます。又技法(テクニック)にのみで技能(スキル)にかけると受容共感が伝わりません。














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