家族の接し方10か条・第5条意欲の活性化について

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2010年09月04日 10:13

家族の接し方10か条
                                 (ボケ予防協会より)

第5条 意欲の活性化
本人を 生きいきさせる よい刺激





人は誰でも快い環境や雰囲気、ほどよい刺激を受けると、気分がよくなり、気持ちが晴れやかになります。認知症老人も同じです。認知症だから何も感じないのではありません。新しいことを記憶することは困難ですが、気持ちは豊かです。






特に、昔の歌や踊り、長い間行なってきた料理や仕事などは“手続き記憶”といって、認知症になってもかなりの部分が残っています。理屈ではなく体で覚えているのです。






昔の場面が好きな人は、グループ活動している場面へ参加し、興味のある場面で自然に溶け込んで楽しむ機会になります。参加することで他者との交流も広がり、他者との関係ができたり関係の中で快い刺激も出てきます。例えばいろんなグループ活動をしている場面に接していくうちに、今まで経験したことがなくても、絵などを描いたことがなくても偶然描いた作品から褒められたりすると、そのことがきっかけで味のある作品が生まれてくる場合があります。





認知症になっても、“隠れた能力を発揮”することができるのです。それらの機会を上手に作ることが大切です。また、一人が好きな人は昔習った楽器や好きな音楽を聴くのもよいでしょう。縫い物が好きなようであれば簡単な小物などを作り日常生活の中で使用し役に立っていることを伝え、感謝の気持ちを表すことも一つの方法です





失敗感を持たせないように配慮し完成した作品から可能性をみいだせる様にするとともに他者が評価することで、自信も取り戻せ、新しいことへ挑戦できる糸口にします。





安全で穏やかな生活の中に、心が動くような楽しい生活環境をつくることなのです。感覚は健康な人と同じです。精神的な部分に触れるような働きかけが意欲を引き出し、生きいきするのです。よい刺激を絶えず与える工夫をしましょう。









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