長谷川嘉哉ドクターの認知症介護・介護力についてパート1

2人3脚

2010年09月17日 15:08

認知症の本


                     長谷川嘉哉(はせがわよしや)

1990年、名古屋市立大学医学部卒業。2000年認知症専門外来及び在宅医療のjっ船の為、岐阜県土岐市開業。祖母が認知症であった経験から、患者さんの個家族の立場に立った専門医療を提供している。来院される患者さんの中には、大学病院や地域の基幹病院へ受診されている方も多い。現在半径100km県内から患者さんが集まる。、不思議な診療所である。自宅医療では開業以来10,000件以上の訪問診療、200人以上の在宅見取りを実践している。現在医療法人ブレイングループ理事長として、在宅生活を医療介護福祉のあらゆる分野で支えるサービスを展開している。




認知症介護 パート1
1.介護力とは



認知症介護の問題にふれたいと思います。本書のサブテーマでもある「幸せの介護」を考える上で、外せない問題です。幸せな介護を真剣に考えていくと、どうしても「最後は自宅で愛する家族に看取られながら・・・」というふうに思えてくるものです。




現在、在宅で亡くなる人は、認知症の方ばかりでなく、50歳代の悪性腫瘍の方から、90歳代の大往生の方まで多岐にわたります。老衰は別としても、病気の種類や病状は人それぞれですが、ご自宅に戻ると入院時より、状態が改善されるのは、皆さんに共通した現象です。それをみるにつけ在宅の力を痛感します。





しかし在宅医療、そして在宅死を実現することは、医師の力だけではとても不可能です。訪問看護師、介護支援専門員を中心とする在宅サービスの連携は勿論ですが、受け入れ側のご家族の覚悟と協力なしには、決して行えるものではありません。もし、ご自分(もしくは配偶者)のご両親が要介護状態になられたとき、あなたはご自宅で介護できるでしょうか。?このご自宅で介護できる能力を「介護力」と名付けたいと思います。





そしてご両親の人生を最良のものにするためにも、是非そうならないうちから、この家族全員がこの介護力についてよく理解し、準備を進めて欲しいと思っています。では、介護力とはいかなるものかを定義していきたいと思いますが、その判断基準は以下の3つということになります。
①.家族の問題 ②.お金の問題 ③.場所の問題


次回この続きをブログアップしていきます。







<ホーム長のつぶやき>




病院での看護師時代は病院で看取ることがあたりまえと思っていました。しかし、介護の仕事を立ち上げて多くの方を看取ってきました。病院ではなく、グループホームや在宅、小規模多機能型居宅介護のお部屋で看取りに立会い、その人らしく尊厳を保ちながら、最後を迎える事ができていることが最高の幸せであります。ご家族が望まれる看取りが、病院ではなく地域密着型の施設や自宅に移行しつつあります。それにはご家族の理解や医療連携が図られていないと実現はできません。選択肢は自由です。「最後の終の棲家が2人3脚」と選択していただける様にスタッフ一同「寄り添える介護」をめざしています。





F様の看取りに立ち会えてよかった
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