知らないと恐い!口の中の汚れ・「口腔ケア」ガイドパート1
知らないと恐い!
口の中の汚れ
監修 医療法人社団 高輪会
理事長/医学博士 深井眞樹
歯科衛生士室長 大塚博子
「口腔ケア」ガイドブックよりお届けします。2人3脚でも口腔ケアは特に重要視し食後の歯磨きや口腔体操を行っています。合わない義歯や歯が欠損しますとADL(日常生活自立度)が低下します。今回は口腔愛のケアの必要性について学んでみましょう!
「口から食べると言うこと」は、
元気に生きるということ。
何時までもイキイキと暮らすためには「口からたべること」が大事。そのためには、歯だけでなく、ほおや舌、あごの動き、唾液の分泌を良くすることが必要ですが、そうした口の健康をおびやかすものが、口の中の汚れです。
口の中が汚れたままだと細菌が増殖し、歯を失うことになるうえ、全身にさまざまな病気をもたらします。特に身体の抵抗力が衰えている高齢者は、細菌が原因でおこる誤嚥性肺炎にかかりやすく、生命の危険を伴うので要注意が必要です。自分の口の中がどうなっているのかを知り、適切なケアを行いましょう。
お口の中はどんな状態?
お口の中は、汚れやすい場所。
自分の口がどんな状態になっているか知っていますか?
〇歯垢がびっしりついている(バイオフィルムともいいます。葉の表面についた細菌の塊。爪で金をこすったときについてくるネバネバした付着物が歯垢です)
〇口臭がする
〇舌の動きが悪い
〇飲みこむ力が弱まる
〇唾液が少ない
〇かみ合わせが悪い
〇舌にコケがついている
〇いればのバネのまわりが汚れている
〇入れ歯が汚れている
〇食べかすが残っている
〇歯が抜けたままになっている
どうして高齢者の口の中は汚れやすいの?
口の中は細菌が増えやすい場所
口の中には、たくさんの細菌が生息しています。年をとるにつれて、かむ力や飲み込む力が弱まったり、唾液が減少すると、口の中は細菌が増殖しやすい環境になり、舌やあご、ほおの粘膜などにかたまりとなってこびりつきます。
汚れる原因 1
きちんと歯磨きをしていると思っていても、歯と歯のすき間や上あご、舌の表面など、口の中は汚れがのこりやすいもの。口の中の清掃が不十分だと、細菌のすみかを作ってしまいます。
歯と歯の間
歯と歯の間に、食べかすがつまりやすい
上あご
食べかすや乾いた痰がくっつきやすい
ほおの粘膜
食べかすやはがれ落ちた角質が残りやすい
舌の上
舌の表面に舌苔(ぜったい)と呼ばれるコケ状の汚れがつきやすい
歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)
歯と歯ぐきのあいだにできたすきまに、食べかすが残りやすい
口腔前庭
歯ぐきの外側とくちびるの粘膜との間に食べかすがたまりやすい
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