10月1日アルツハイマーデー・片山先生の講演内容パート8

2人3脚

2011年11月17日 10:15

アルツハイマーデー記念講演会
片山禎夫ドクター講演内容パート8




10月1日エイザイ・ファイザー協賛のもと認知症の人と家族の会はアルツハマーデーで片山禎夫先生をお招きし「若年期認知症の人と家族とパートナーと共に」~一人で悩まないで、仲間を作ろう~と題してお話されました。あっという間の2時間でした。会場は先生の話に聴き入り涙ぐむ人もみられました。





告知


病気の説明は本人にもします。「ずーと、うつ病だと思っていました」と、いままで辛かったですね。「忘れてしまうことがあります。妻に有難うという言葉を忘れます」肩もんであげてね。外来で奥様を前にして、お父さん、お母さんに聞いてね。「痛くない?」丁度だったら痛くありません。強めてね、ゆるめてね、と加減をします。どうか心も養ってください。妻へのプレゼントです。そういうことを言いながら診察しています。





公務員の人が認知症という病気のため、仕事をやめ官舎から出なければならない時が来ました。「仲間がいてくれたから頑張れました」「相談しようと思った時、目の前にいるお父さんを見て心に風穴が空き、一緒に死のうと思った」50代の男性20代の女性が2年前の夏、診察室で泣いています。娘さんは「先生私の家は、裕福ではありません。私が幼稚園の時、ピアノが欲しいと言ったら、ピアノを買ってくれました。昨日そのピアノにお父さんがオシッコをかけました。涙を拭いていたら、お父さんの足が見えました。お父さんのズボンが濡れていたのです。お父さん、こっちのズボンの方がいいよ、と言うだけで笑顔は出せません。一晩がたってしまいました」




食事の介助時上手くいかず、衣服を濡らしてしまい、着替えさせないといけません。叩いちゃ駄目だと解かっていても、手が出ます。治せる場所は認知症の人と家族の会の「つどい」です。つどいでは同じような介護をしている家族がいます。一緒に話をした時に、「それは私もある」と自分を許せるようになるのです。みんな苦労し、泣かない人は一人もいない。皆で勉強しながら話し合います。
                  

―次回は最終回です。新薬についてブログアップしていきます―














にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい

にほんブログ



関連記事