介護予防講習会・認知症に強い脳を作ろう 講演内容パート2

2人3脚

2011年11月13日 20:38

介護予防講習会
      講演内容よりパート2

                       H23年11月9日(水) ロゼシアター中ホール


認知症に強い脳を作ろう!


~認知症を防ぐために今日からできること~
 東京大学高齢社会総合研究機構 特任研究員 矢富 直美先生





最近、物忘れやうっかりミスが気になりませんか。認知症は、こうした症状がひどくなって自立した生活が難しくなっていく病気です。研究の進歩から、食べ物に気をつけたり、運動をしたり、頭を使う生活をすると、認知症にならずにすんだり、認知症になる時期を遅らせることができる可能性があることが分かってきました。







認知症クイズ

いまから認知症のクイズをしましょう。パンフレットを挙げてください。

1.人やりんごのような良く知っているもの、言葉が出てこない(認知症)
2.話ている相手の人の名前を忘れていて後から思い出す(老化現象)
3.広い駐車上のどこに駐車したか思い出せない(老化現象)
4.冷蔵庫から財布が出てくるといったように、無くしたものが意外なところから出てくる(認知症)
5.作った料理を忘れていて食卓に出さない(老化現象)
6.料理を自分で作ったのに作ったこと自体忘れる(認知症)
7.知らない所に行くと道がわからなくなる(老化現象)
8.真夏なのにコートを着て出かける(認知症)
9.数ヶ月の間に人が変わったように怒りっぽい性格になる(認知症)
10.ケーキなど腐らせるほど沢山買ってくる。自分の欲しいものがあると買ってしまう(認知症)
前頭葉障害で高速度道路を歩く。逆走する。迷惑行為。ピック病など、ヒトが食べているものを平気で食べてしまう。





認知症を引き起こす病気(3つに集約)



レビー小体病



非常にありふれた病気で高齢者の25%。聞きなれないびゅう気とお思いますがパーキンソン症状を伴い、手が震える、ヨチヨチ歩く、病変が脳の周囲部、錐体外路症状が出現。パーキンソン病はあまり認知症にはなりにくく直説結びつきません。脳の皮質(表面、認識判断、運動)に異常が起こると認知症になります。進行すると幻覚の中の幻視が起こります。幻視の内容は小動物、昆虫、ちょうちょ、人間が床に寝てている。レビー小体病の人は何かをつかもうとする仕草をしています。始まりの診断は難しいです。見えてないものが見えます。夜間大声を上げたり、ハッキリしている時とそうでない時の差が激しい。夫が浮気(嫉妬妄想)したように思えたり、壁のシミが人に見えたりします。アリセプトが良く効きます。





脳血管性の認知症(15%)


脳卒中の後遺症として認知症になります。脳の血管がつまり壊死します。言葉がしゃべれなくなり、判断能力が低下します。前頭葉症状、人と一緒にやれるのに人の気持ちが解からないところがあり、ケアとして難しい。ある人は、計算能力が高い人がいます。侵される場所によって症状が違います。治す薬はありません。血流を改善したり脳の血栓を予防することはできます。日常的なことは運動不足を解消したり肥満、酒、タバコをやめることで再発を防止します。

次回はアルツハイマー病について続きをアップしていきます。















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