世界アルツハイマーデー松本一生先生の講演内容 パート4
2010年世界アルツハイマーデー
「記念講演会」
認知症の予防と家族支援
地域でともに生きるために パート4
2010年(平成22年)9月26日(日)
公益法人 認知症の人と家族の会 静岡県支部主催
認知症の人と家族の会常任理事
松本診療ものわすれクリニック 松本一生医師
【一部講演内容より】
皆さんこんにちは。2010年世界アルツハイマー記念講演会、皆さんと共に一緒に勉強しましょう。地域の人と、どのように支援していくか共有していきましょう。
認知症は日々の体調管理から
アルツハイマー病、ピック病、レビー小体病、脳血管性認知症、等は日々の体調管理に関係があります。慢性の生活習慣病としての糖尿病、高血圧、脂質異常症等があります。血糖を上手にコントロールしている人とそうでない方と比べた時、認知症症状の出現に差がでます。追跡調査をした時の周辺症状では出方に違いがありました。血糖が150→300に上昇したとき、家族に対する妄想などが強くなることがあります。血圧が急激に上昇すると夜の睡眠リズムに関係し、昼夜逆転の症状等が出現することがあります。
認知症は生活習慣病から起こります
飽食は避けましょう。粗食に心がけている人と満腹食べて、贅沢な食事をしている人とでは認知症の割合の違いが多くなります。時々は美食記念日としてローソクがともる場所でご主人と外食してはいかがでしょうか。<笑い>動物性油より魚の油のほうがいい。慢性生活習慣病の予防がアルツハイマーの予防になります。
水分は多く摂りましょう
食事の中から800cc、その倍の800cc一気に飲むのではなく小刻みに飲んでください。食事の仕方は80代のように、水の飲み方は20代のようにチョコチョコと飲む・・・。<笑い>
有酸素運動
ちょっと息があがる位で細胞が酸素を取り入れます。有効な散歩の仕方は一日15分歩けばよい。散歩することでカロリーが消費されます。飽食を避けることにも役立ちます。
認知症の予防
何をやっていいかわからない。ゲームをしましょうと警鐘を一つだけ鳴らします。何度も同じことを繰り返すのは作用効率を上げるだけです。計算をしているだけでは駄目です。ただ、つらいデーターを取らせていただいた。計算を公民館でやり「こんなものをやらされて情けない」と、思った人は結果は予防力にはなりません。いやいやながらしぶしぶやる人はマイナスの効果になります。
地域のためにボランティア活動、自分にとっての生きがいとしてボランティア活動をし3年半になります。参加している方は進行が低下。一つや二つ病気があっても、何か自分に役割があると思う人は予防に役立ちます。認知症になったら終わりではなく、まず、ご本人が病気と思っても安心でき、自分でもやりがいがあると思っていれば、後だしができます。そうでない方もいらっしゃる。若年性認知症は進行が早いと家族の介護力は低下します。早い遅いは家族の介護力にも関係があります。
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