知っていますか?レビー小体型認知症・診断、治療、介護は
知っていますか?
レビー小体型認知症パート4
今、レビー小体型認知症介護がわかるガイドブックをシリーズで掲載中です。認知症の人と家族の会の月刊誌ぽ~れぽ~れ365号に小坂憲司先生(横浜ほうゆう病院・院長)の記事が掲載されていましたので昨日に引き続きご紹介します。
●レビー小体型認知症(DLB)
の臨床診断基準
レビー小体型認知症(DLB)の診断基準は、1995年にイギリスで開催された第一国際ワークショップでの検討結果が1996年にNeurologyという有名な医学雑誌に報告された、いわゆるCDLBガイドライン(Mckeith、Galasko、Kosakaら)が最初の報告です。その後、第三回国際ワークショップが2003年にふたたびイギリスで開催され、その結果が2005年にNeurologyに報告されました。それがCDLBガイドライン改訂版(Mckeith、Dickson、Loweら)であり、現在ではこれが使用されています。
●DLBの中心症状
DLBの中心症状は進行性の認知症あるが、初期には認知症が目立たないのが普通で、初期には記憶障害が少なくないことに注意しなければなりません。その辺がアルツハイマー型認知症と異なるところです。記憶障害が以前より多くなったとはいえ、それは軽度認知障害(MCI)の程度で、認知症ではありません。もちろん進行すると認知症が明らかになります。しかし、それでもアルツハイマー型認知症に比べると、記憶障害は比較的軽いのが特徴です。もっと進行すると認知症そのものは、アルツハイマー型認知症のそれとの区別が困難になります。
●DLBのコアとなる症状
認知症が目立つ前に①具体的内容の人や小動物についての特有な幻視、②認知機能の変動③パーキンソン症状、というコア症状が出てくることが多いのが特徴です。もちろん、これらがすべて出るわけではなく、この三症状のうち二症状があればDLBの可能性が高くなります。そのなかでも特に重要なものが幻視です。これについては、前回詳しく述べたのでここでは省略します。また、認知の変動やパーキンソン症状についても前回説明したので省きます。
―つづく―
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