レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブックパート22

2人3脚

2011年03月08日 07:00





レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブックパート22



アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護



「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
          (小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)




5 レム睡眠行動障害
    悪夢で大きな寝言






睡眠の質を考える


レム睡眠行動障害を起こす頻度を減らすためには、精神的に安定した穏かな状態で日中を過ごすようにします。日中に不安なことや嫌なことがあると、悪夢を見やすいからです。また、夜中にぐっすり眠れるように、日中は身体を積極的に動かすことや、昼夜のリズムを規則正しく整えることも大切です。また、風邪や発熱、脱水などの不調があると起こりやすくなるため、健康管理にも注意が必要です。





寝る時間を決める(体感して習慣づける)ことも大事です。なぜなら起きる時間(睡眠時間)が決まってくるからです(寝る時間が定まらない場合は、起きる時間のほうを守ります)。そうすることによって、介護者がレム睡眠の時間帯を予見でき、レム睡眠行動障害に対する心構えと余裕が生まれることになります。





部屋の明るさは、入眠時は15~30ルクス(日中の居間の10分の1程度)、就寝後は1~2ルクス(フットライトの明かり程度)に調整するのがいいでしょう。眠気を促す方法としては、温かい牛乳などを口にするのもいいと言われています。レビー小体型認知症に顕著な別の症状として、認知症の極端な変動が見られる事は先に述べましたが、日中、それが著しい時は、夜中にこのレム睡眠行動障害が現れる可能性が高いことを頭に入れておいた方がよいかもしれません。




薬の服用は慎重に


レム睡眠行動障害には、一般にクロナゼパムなどの薬が用いられます。また、てんかんに用いられるリボトリールという薬が処方されることがあります。ただし、効き目があらわれる人とあらわれない人がいます。





なお、一般に睡眠剤は眠りの訪れを早めることを可能にしますが、レム睡眠自体をなくすことはできないため、問題解決にはなりません。そればかりか、副作用などの悪影響が見られることもあるので、睡眠剤の服用は慎重にすべきです。







<ホーム長のつぶやき>


これらの睡眠の質は一般の高齢者にも利用できますね。2人3脚でも入眠が困難な利用者様にほっとミルクをおすすめしています。暖かい牛乳は睡眠導入剤にもなります。決まった時間に眠り決まった時間に起きることが大切です。一日のメリハリをつけ、日中は体をよく動かし穏やかに過ごしていただくことが大切です。どなたにでも共通することです。しかし、レム睡眠行動障害の方は起床時間に神経を使い声掛けよりも目覚まし時計などで起きていただくことを前回学びました。睡眠薬は高齢者にはとても怖いですね。尿意で目覚め、トイレ通い時ふらついて転倒したら骨折につながりかねないので注意が必要ですね。







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