レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブックパート28
レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブック パート28
アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護
「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
(小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)
6 自律神経症状
起立性低血圧・体温調節障害・頻尿・めまい
めまいにも注意
レビ小体型認知症では、めまいを伴うことがあります。めまいを起こす病気と言えば、メニエール病が有名ですが、自律神経症状やうつ病などが引き起こす場合もあります。
めまいにはいくつかの種類がありますが、主なものは「回転性めまい」と「浮動性めまい」です。浮動性めまいは「動揺性めまい」「非回転性めまい」などと呼ばれることがあります。
「回転性めまい」は、自分の身体あるいは、足場がぐるぐると回転しているように感じるめまいです。吐き気や嘔吐を催したり身体のバランスを失って倒れたりすることもあります。主に三半規管の異常が原因とされています。「浮動性めまい」は、船から降り立ったときのように、「ふわふわ」「ふらふら」と身体が揺れているような感覚をもっています。
脳幹や小脳に起因し、数分で治まることも少なくありません。レビー小体型認知症の人の場合、回転性めまいよりも、この浮動性めまいが多くみられます。自律神経症状として、肩こりの症状をもつ人がいますが、マッサージなどで肩こりを緩和することで、めまいが軽減する場合があります。
<ホーム長のつぶやき>
浮動性めまいを体験したことがあります。少々疲れ気味で肩こりがひどかったときのことです。寝ていて寝返りを右に打つと、体が中に浮いたような感覚で「ふわふわ」感がしばらく続きました。布団がたためません。下を向くとふらつきがひどく吐き気が襲ってきます。母の苦しみがその時はじめて分かったような気がしました。病弱な母でした。いつも学校から帰ると仕事を休んで寝ている姿がそこにありました。めまいのときは瞳がくるくる回っているではありませんか。めまいでこんな瞳が動くのかと思いました。その時の衝撃は今でも忘れることができません。季節の変わり目になると必ずこの病気になっていました。ひどいときは嘔吐や下痢が続きます。60歳で仕事をやめたら症状が取れました。
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