10月1日アルツハイマーデー・片山先生の講演内容パート2

2人3脚

2011年10月07日 07:00

アルツハイマーデー記念講演会
片山禎夫ドクター講演内容パート2




10月1日エイザイ・ファイザー協賛のもと認知症の人と家族の会はアルツハマーデーで片山禎夫先生をお招きし「若年期認知症の人と家族とパートナーと共に」~一人で悩まないで、仲間を作ろう~と題してお話されました。あっという間の2時間でした。会場は先生の話に聴き入り涙ぐむ人もみられました。




若年期認知症の人と家族への理念



大丈夫?なんて思われたくない。頑張ってなんて言わないで。決してかわいそうなんて思わないで下さい。もし、良かったら、一緒に笑顔で暮らせる方法を探して、実行してください。私たちは、今日まで生きてきました。子どもの頃、学生の頃、仕事、結婚、子ども、知り合った人々と共に。自信も誇りも築いてきました。病気しても失うものは、何もありません。でも、できないこともあります。そこばかりを指摘されると、自信も誇りも失ってしまいます。あなたの笑顔が、励みです。自分達と共に、健やかな人と居ると心地よいのです。





脳の機能の基本(2)



いろいろな症状があるということは患者さんにストレスがあると言うことです。忘れてしまったり、置いた場所が分からなくなると、努力が始まります。そうするとトンチンカンな行動をやめなくなり、「何故そんなことするの」と、言われると心が傷ついてしまいます。その頑張ろうとしている心を理解してみてください。





高齢者も一緒です。「私が服選んであげるから、こちらから袖を通してごらん」などといわれると普通の人は「もう結構です」と言われるでしょう。もしも、〇〇してあげる、支えてあげる、とか声をかけると、嫌だなーと思うでしょう。どんな風に言うと嫌だなーと思うか、支援に対してちゃんと本人を知ってケアや治療をつくりあげてほしいのです。





認知症と診断され、3年経って心の中にどんな記憶があるのか知ってください。〇〇してあげる→もう結構だ→心の中にどんな記憶があるか知らなければその人を傷つけてしまいます。自信と誇りを大切にしながら、どんな生活をしてきたか知ってください。昔のトイレは水洗ではありません。部屋の隅で排泄する人がいます。昔の育ち方を知らなければ、困りごとから始まり、緊張し、さらに分からなくなるのです。







アルツハイマー型認知症




物忘れから始まり進行。認知症という風邪症状の集まりをいいます。インフルエンザというウィルスによる風邪、熱、咳、痰など色々な症状から、僕達は診断します。病的な物忘れ以外に、見当識障害があります。物を見て分からない。服が分からない。他の症状が二つ組み合わさったことを認知症といい、9割の方が失認+失行があります。いくつも組み合わさった状態が高度の認知症です。
                     ―つづく―

















にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい

にほんブログ






関連記事