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2010年10月20日

愛知医療連第8回介護セミナー名古屋講演分科会に参加して

10月17日(日)愛知県医療介護福祉労働組合連合会(愛知県医労連)第8回介護セミナー



午後の分科会

グループホーム・宅老連分科会に参加して

さまざまな困りごとや質問事項があがり、お答えできる事柄は一緒に考えました。

●回復期のリハビリに勤務しているナースです。認知症の人との関わりや、転倒ゼロを目指しているが行動を抑制している(歩かせない)のはおかしい。

●立ち上げに向けて、センター方式や認知症の人との心構えを教えてほしい。

●介護一年未満です。認知症の基本的なことがことが理解できていない。日中は職員が付き合えるが夜間帯、その人には何もやらないのはどうか。

●グループホームで24時間騒いでいる人がいる。センター方式の用紙はどうやったら手に入りますか。夜勤帯の勤務16時から翌日10時までで、2時間仮眠があるが、仮眠ができない。発語のない人はボケーとさせてしまう。認知症の人の対応でレクに誘うと参加できるが、他の利用者がやいのやいのといって一緒に参加することを拒むため、その人を切り離してしまう。

●5人欠員がある(うつで入院している人、骨折で休んでいる人、癌の人、両親の介護をしている人と急に欠員が生じた。少ない人数でどうってやりくりをするか。やれる人はバーンアウトしてしまわないか心配です。

●グループホームに9年間勤めている。高齢の高い新人経験者が自分のケアを押し付けようとしている。どう接したらよいか管理者との関わりは。勉強会のモチベーションをアップさせるためにはどうしたらよいか。

●生きている過程を大事にできる施設はスタッフが育つ。

●介護職の低賃金、仕事をする上でモチベーションが上がらない。

●身内で骨折したら病院では、寝かせきり、ほったらかし、よってボケが発症、3ヵ月後追い出されボケが進行してしまった。





特別養護老人ホーム・老人保健施設分科会での意見交換報告


最近の特徴として、胃ろうの方、医療的な関わりが療養型でとまっている。なぜ、胃ろうになったか。特養、老健では受けられないところが多い。認知症の方も施設の中で一緒に生活しなければならない。この状況を維持していくのが大変。そういう状況をどう、やっているか。夜勤もぎりぎりでまわしている。病棟の状況に応じて職員配置を変えてやっている。ローテーションで介護の手間の軽減を図っている。そのフロアーをまかされても、そりが合わず、やりきれない時はその人のときだけ変わってもらっている。労力のバランスを取っている。忙しい認知症や急性期の施設退職する方が少ない施設は、職員の年齢のバランスが取れており、相談がしやすく臨機応変に変えることができている。施設間だけの交流になっていないか、施設だからできません、小規模へではなく、最後その人の思いをどう知るか、という意見が出ました。





デイサービス・デイケアでの分科会での意見交換報告


自己紹介から始まり、問題意識があることをあげてもらった。職員間のスキルアップ、勉強会が必要。一般型と認知症型の見分けはどうなっているのか。コミュニケーションの充実が必要。勉強会では、お弁当や時間外がついているが、多くは自由参加型が多い。コミュニケーションで努力されている施設はとても参考になった。職員同士の情報交換ができ有意義で有効でした。一般の方、認知症の方のケアマネの分け方にくい違いがある。認知症専門の施設が減り、一般のところに認知症の方が多く、苦労話が出ていた。認知症は病気である。一般の方に不公平にならないように認知症をどうみるか、政策的取り組みが必要である。






ヘルパーステーション、訪問看護の分科会意見交換報告



他職種が多く活発な意見が出された。ホームヘルパーは院内介助は現状は認められないし、介護度4の寝たきり以外は認められない。制度改革が必要である。口腔ケアは重要な要素であるが実際には認められていない。吸引チューブ式の歯ブラシの使い方を学ぶ。訪問看護やホームヘルパーは同じ人が支援したほうがよい。貧困ビジネスが問題となっている。生保を民間のアパートに入れ国からのお金をピンはねしている業者がある。そこで支援を受けている方の事例を話し合う。管理人さんが良い方で、介護保険の手続きをしてくれた。今の世相を繁栄した事例が出された。訪問系は研修など人員体制が保障されている所とされていない所が見られた。訪問看護は人員不足でベテランの方が多い。若い人が病院に流れ改善されない。また、報酬の改善を望む。







<ホーム長のつぶやき>


どこの市町も介護労働は厳しい。しかし、志を熱く持った方々が介護の現場で働き、今の現状を支えている。今後事業所の成り立つ介護報酬を改善しない限り、介護サービスに隔たりができてくる。今回愛知県医療連のセミナーに参加でき、たくさんの熱い思いやパワーをいただけた。認知症の理解を深めることによって、支援体制も変化してくると思う。また、介護者自身も介護について自信が深まり、バーンアウトが減ってくることは確かだろう。認知症の方にもっとも有効なセンター方式を紹介させてもらった。多くの施設や事業所で認知症の方、本人の気持ちや思いを知る道具として活用してもらいたい。シートの共同活用によって共通の視点が見出され、本人中心の介護につながり、家族の思いを知ることができる。日々のケアの中でみんなで活用してほしい。




愛知医療連第8回介護セミナー名古屋講演分科会に参加して



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この記事へのコメント
4日前に通読して「夫々の分科会で『大変だァ』と言い合っても仕方がないじゃないか」と、改善策のヒント・着眼点のないことに不満を覚えました。

しかし3日前、一昨日と読んでくると、「吐き出したことを聞いてくれ、うなづいてくれただけでも発言者は心が軽くなろうし、人の苦労を自分に置き換えて考えられる機会のあることは素晴らしい」と思うようになりました。

そして今朝、宅老蓮と老人保健施設・特養老人ホーや、day service ・訪問看護分科会での意見交換会に出た問題点を読んでくるとこれこそ【社会問題】で、ホーム長さんがつぶやかれた『厳しい介護環境を志を熱くもった方々の働きで保っている現状を打破するには、介護報酬を改善して事業所が成り立つようにしなければいけない』という、今切実に望まれていることが明確に示されていて、ピンとの外れた今の政治家に期待するより本当に国の行く道を考え実行力のある人物を選び、委ねることが喫緊の急務と思われました。

それにしても短時間に沢山の分科会の意見を良く吸収されたものですね。
Posted by 久保田 稔 79歳 at 2010年10月24日 09:52
久保田稔様

コメント有難うございます。

私はグループホーム・宅老連の分科会に参加、他の分科会は愛知県医療連の役員の方がまとめたものを聞き書きとめたものです。それを、ブログにアップしたもので、グループホームしか参加できませんでしたが、切実に介護職としての悩みが伝わってきました。介護を受ける側としてはどこの施設に行っても平等に、いいレベルの介護を受ける権利があります。今回15000円の加算があり、今のところ継続していますが、キャリアパス等の導入条件がつくなど厳しいものがあります。これらをクリアーする事業所が増えれば、かなりのレベルで介護の質が向上するものと思います。ただではお金はもらえません・・・。介護職が定着しない理由を早急に突きとめていかないと日本の福祉医療が危ない!
Posted by 2人3脚 at 2010年10月24日 20:16
分科会に参加したものです、この度は誠に有難う御座いました。
限られたものでやるしかない、文句を言っていても仕方がない。
そう思いながらも、恵まれた環境にばかり視線を向けすぎて
いざ自分に目を向けてみると愚痴ばかりで恥ずかしい気持ちでした。

ハードは変えられないのだから、中身で勝負しよう、そんな風に
前向きな気持ちでいます。
明日は、夜勤明けですが全体会を開催できる事になりました。
急遽なのですが、開催すると言い出した奴が夜勤明けなので
どうにか皆集まってくれるかな…と思いつつ。
先生の講義の伝達文章をまとめつつ夜勤をこなしました。

入居者や家族の思いを少しでも汲み取れる洞察力の
持ちえる介護者を目指し、理想とするGHを作りたいです。
…なんて大きい事を思っても現実は険しいでしょうけれど。

それでは、本当に有難う御座いました。
これからリンクを貼って職場のスタッフが読めるように
しておきたいと思います。
私もまた読みに来ます。
Posted by 9年目 at 2010年10月26日 04:18
名古屋の9年目様

コメントありがとうございます。

どこの職場も同じですね。しかし、あなたような方が多く

介護職をひっぱっていかれることを望みます。

まずは一歩一歩前向きに努力してみましょう。

そこからきっと開けていくものがあります。お互い頑張りましょう!

カテゴリー欄の目次をクリックすると自分が疑問に思っている箇所

がきっと見つかるはずです。そのブログをドラックしてコピーしワードに

貼り付けて勉強にお使いください。私は字の大きさを大きくしてありますが

ワードは調整がききます。ご参考まで。頑張ってください!

常に利用者様のことを考えて介護に専念されている

9年目様を応援しています。バーンアウトしないように自分時間も大切にネ
Posted by 2人3脚 石田 at 2010年10月26日 09:48
 
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愛知医療連第8回介護セミナー名古屋講演分科会に参加して
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