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2010年12月20日

レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブックパート13

レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブックパート13



アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護



「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
          (小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)




転倒に気をつける


生活の中でとりわけ気をつけなければいけないのは転倒です。レビー小体型認知症の人は、アルツハイマー型認知症の人の約10倍転びやすいという報告があります。筋肉や関節が硬くなるとともに、身体のバランス(重心)を保つことが難しく、歩行が小刻みになるため、容易につまずいたり転んだりすることになります。倒れそうになったとき、とっさに手をつくことができれば幸いですが、反射機能が低下しているため、転倒によって大腿骨頚部骨折や頭部打撲などを生じ、結果として寝たきりになるような例もあります。





日常生活において、椅子からの立ち上がりや階段の上り下りなどの際には、特にに注意が必要です。また、介護者は、後ろから声をかけるのは避けたほうが無難です。振り向きざまにバランスをくずして転倒することもあるためです。転倒は、夕方や夜間に起こることが多いため、介護者はそうした時間帯の見守りを多くすることが求められます。





転倒を防ぐには、生活している家の中の環境を整えることも必要です。まずは、滑りやすいものやつまずきやすいものをなくします。具体的には、玄関マットをはずしたり、コード類は壁際にに沿わせたりします。家具はなるべく凸凹がないように並べ、新聞や雑誌、その他のこまごましたものは、床に置かないようにします。台所や洗面所の床などは、水で濡れたら、そのつど拭き取るようにします。





なお、家屋に手すりをつけたり、階段やお風呂を改修したりするには、介護保険サービスの住宅改修を利用するとよいでしょう。また、服装にも気を配ることが大切です。ズボンの裾は短めにして、引っかからないようにします。外出時は、サンダルなどは避け、両手を使えるよう、リュックサックや斜めがけの鞄が便利です。その他、見過ごされやすいものに爪があります。巻き爪などは、きちんと手入れして治すことによって、転倒の危険性を少しでも減らすようにします。







<ホーム長のつぶやき>


これらのことはレビー小体型認知症に限らず、高齢者にとっても大切な事柄です。後ろからの声かけはとても危険です。しっかり前に立ち視線を会わせてゆっくり喋るようにしましょう。巻き爪も痛みを伴います。爪が長くなると皮膚にくい込むと痛みが強く出ます。角をカットするとさらに爪が巻き爪となり、くい込んできます。皮膚科では巻き爪の治療として爪が巻き込まないようにワイヤー療法の手術をしてくれます。何ヶ月か爪にワイヤーを入れておき定期的に診ていただきます。これはお勧めです。ワイヤーを入れても違和感はないようです。





2人3脚でも転倒には注意をはらいます。床の水には特に注意をはいらいます。転倒して大腿骨頚部骨折や腕の骨折等起こさないようにしましょう。認知症の男性は4倍のスピードで死に至ります。女性は2倍くらいだそうです。杖歩行している人は筋力低下しているため、よく足が絡んで転倒したり、段差がないのにつまづき転倒し骨折にいたるケースがありますので注意しましょう。





2人3脚では11月から住宅改修・リホーム事業を新たにスタートしました。富士市では住宅改修として介護保険で利用者さんが要介護状態になったとき住宅改修を最高額20万円まで利用することができます。(自己負担は1割の2万円)廊下と床の段差、トイレに手すり、浴室に手すり、外階段に手すり、畳を床に変更しバリアフリーにするなど、日常生活を営むのに困難が生じたとき利用することができます。ケアマネージャーがプランを立案します。リスクの高い方は早めに対策を考えましょう。


 
レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブックパート13





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Posted by 2人3脚 at 07:00│Comments(0)医学講座
 
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