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2011年08月12日

突然、人が倒れたら・緊急時の対応

突然、人が倒れたら
緊急時の対応


目の前で突然、人が倒れ、意識を失っていたら―生命の危険も考えられ、一刻も早い処置が望まれます。緊急時の対応について、京都大学教授川村孝教授(同大学健康科学センター長)に聞きました。
                        (8月12日付 聖教新聞より)




いざという時の処置


突然、人が倒れたら時には、誰もが驚いてしまうでしょうが、できるだけ落ち着いて、以下のように対応しましょう。


①意識と呼吸の有無を確認
「大丈夫ですか?」と声を掛け、意識と呼吸の有無を確認します。

②周囲の協力を求める
患者に意識も呼吸も無い場合、大きな声で周囲の協力を求めてください。救急車を呼び自動体外式除細動器(AED)を持ってきてもらいましょう。救急車やAEDが必要か判断に迷うかもしれません。しかし、命を守るための対応ですので、ちゅうちょせず、すぐに協力を求めてください。医療に心得のある人が見つかる可能性もあります。

③心臓マッサージを行う。
強く押さなくては効果がありません。遠慮せず、強く押してください。心臓マッサージに体力が必要ですから、1分をめどに交代してください。心臓マッサージを手伝える人を探す意味でも、②で周囲に協力を求めることは重要です。余力と心得があれば、人工呼吸も行います。

④AEDが到着しだい、使用する(使用方法は後述))

⑤心肺蘇生(そせい)を再開、AEDによる除細動終了後、機器の音声案内に従い、すぐに心肺蘇生法(心臓マッサージ・人工呼吸)を再開します。この時、AEDの装着パットは救急隊が到着するまで、外さず、電源を入れたままにします。





①意識があるか確認
②救急車とAEDを依頼
③心臓マッサージと除細動を行う





機器の使い方と注意


AED本体等に、電極パットを貼り付ける位置や手順が書かれています。設置場所に大きく表示してある所もあります。AEDの操作は、機器が指示します。患者の状態がAEDに適しているかどうかの判断も、機器が行います。怖がることなく使用してください。患者が1歳以上8歳未満(体重が25キロ以下)の場合、小児用の電源パッとの使用が望ましいのですが、無ければ成人用のAEDを使用します。なお、1歳未満の幼児には、AEDは使用できません。2本指での心臓マッサージのみを行ってください。





【使用方法】


①AEDの電源を入れ、患者の胸部の汗を拭いて電極パットを装着します。ネックレスなどは取り除き、パッとの貼り付け部位に傷がある場合はその部分を避けて着けます。

②機器がAEDのへの適応があると判断した時(心室細動、心室頻拍の場合)のみ、自動で放電の準備を始めます。正常な拍動をしている心臓、完全に停止している心臓、心室細動・心室頻拍以外の不整脈を起こしている心臓などには通電されません。その際は心臓マッサージを続けます

③AED機器の充電が完了したら、音声案内に従って、除細動のボタンを押します。機器の通電時には救助者などの感電を防ぐため、患者に触れないようにします。






進む普及と高い効果


現在AEDは、先進国の多くで急速に普及しており、日本も例外ではありません。正確な設置台数を知ることは、難しいのですが、2005年の9906台から07年には8万8265台、09年には27万2020台に増えたとの調査があり、その後も大きく増加しているものと思われます。ただし、都市部の公共スペースに偏っており、都市部以外の設置密度の向上や、自宅への設置は今後の課題です。







<ホーム長のつぶやき>



2人3脚でも今年の3月に地域の方のためにAEDを購入しました。2人3脚の地域の組合では、昨年の12月、救急蘇生法の対応を教えてくださいと講習の依頼を受け、中学生、高校生、各組合の組長さんたちが一同に集まり上記の心臓マッサージの方法や担架(毛布を使用)に乗せ安全な場所に移動する方法を行いました。また、AED の購入時には業者さんからスタッフ全員に指導をしていただきました。





ワンポイントとして雨の日、路上で倒れていた場合、パットを貼る部分が濡れていなければ、下が濡れていても通電ができます。また、パットを貼る部分に傷などあった場合は、とにかく互いちがいに交差して(右肩下部に左胸下など)貼ればよいそうです。除細動器が必要か機器が判断してくれます。音声の指示に従ってやれば怖いことはありません。倒れていたら、必ず救急車やAED の手配をします。それまでは気道の確保をし、(顎を引き挙げ首をそらす)心臓マッサージを行います。1分間に80から100になったら次の人に交代をしてもらいましょう。速やかに交代します。AEDが着たら装着します。通電した後も外さず心臓マッサージを救急隊が来るまで続けましょう。常日頃からAEDがどこにあるのか確認しておきましょう。







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Posted by 2人3脚 at 12:45│Comments(0)医学講座
 
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