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2009年09月03日

認知症介護10か条・第8 精神症状

第8条 精神症状

妄想は 話を会わせて 安心感
    (ぼけ予防協会より)

 
認知症老人に診られる症状の一つに妄想があります。妄想とは誤った考えを確信することです。妄想の中では被害妄想がよく見られ、物盗られ妄想、いじめられ妄想等の形で現れます。


妄想には「嫁がお金を盗った」「ダイヤの指輪を盗まれた」「隣の家の人が夜中に来て通帳を盗んだ」とか「嫁からいじめられる」 「冷たく見捨てられる」などと訴えます。そんなことはしていない、どこかにしまい忘れたのではないかと説明しても納得してくれません。


時には興奮して相手を泥棒呼ばわりしすることもあります。家族が相手にしないと近所の家に言って訴えたり、近くの交番に行って訴えたりします。一般に身近な人が妄想の対象になることが多いようです。


このような妄想が何故生じてくるのか本当のところ分かりません。ぼけの影響に加えてお年寄りが拠り所としているもの、例えば、家族、健康、財産、生きがいなどを失うことが原因であることも多いようです。また、同居している家族から冷たく扱われたりし、見放されたと感じたときなどに生じたりします。


このような妄想を訴えたときには、頭ごなしに強い調子で否定したり、その考えを正そうとして理屈で説得しても理解してもらえません。かえって反発心生んだり、妄想がひどくなることがあります。むしろお年寄りの訴えにゆっくりと耳を傾け、話に合わせて受け止め、抱いている不満や不信感を和らげ安心感を与えることが何より大切です。


執拗に訴えるときには、一緒になって探してあげたり、興味ある話題に切り替えたり、好きな民謡を歌ったり、散歩に連れ出したりするなどの工夫をして見ましょう。身近で介護する人たちが日ごろから親密なかかわりをもち、心の通った介護を通してなじみの人間関係を築いていくことや、心安らげる場を作ってあげることが、お年寄りの安心感を生み、自然と妄想の軽減や解消につながるものです。




<幻覚の訴えの解消>

・幻覚は天井に虫などが這う等の幻視が多いです。壁やカーテンのしみなど、幻覚を誘発するような環境は出来るだけ取り除き ましょう。

・部屋の外での介護者同士、家族とのひそひそ話が、幻聴や妄想的誤認を起こす誘因になる場合もあるため、部屋の外での会 話は注意しましょう。

・認知症老人にっとて幻覚は現実のものの中で言葉で否定しても、それを受け入れないばかりでなく、強く拒否するとその介護 者の言葉の強さに反応して、かえって興奮する場合があります。



認知症介護10か条・第8 精神症状


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この記事へのコメント
昨日、はじめてブログ村に参加させていただいた
デザインガラージュです

昨日はとても楽しかったです

ありがとうございました

いろいろな方と意見交換ができました

これからもよろしくお願いします
Posted by デザインガラージュデザインガラージュ at 2009年09月03日 10:58
デザインガラージュさん

昨日はお疲れ様でした。

ブログを見ていただき有難うございます。

多くの方々に福祉に関心を持っていただきたく

始めたブログです。宜しくお願いいたします。
Posted by 2人3脚2人3脚 at 2009年09月03日 18:10
 
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    コメント(2)