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2009年09月24日
認知症をよく理解するための8大法則 1原則パート1
認知症をよく理解するための8大法則 1原則
認知症の人と家族の会 副代表 医師 杉山孝博
2人3脚を立ち上げる際スタッフは杉山先生の講演会に参加し学ばせていただきました。もう一度学んだことを思い出し振り返ってみようと思います。
物忘れがひどくなって同じことを何度も繰り返したり、家族の顔や自分の家が分からなくなるようなことが身内に起こったとき、どの家族も、そのことをどうり開始、どう対応してよいか分からず大混乱に陥ります。奇妙に見える認知症の症状も、記憶力・理解力・判断力・推理力などの知的機能の低下した人にとっては、十分には理解できる言動ではないかと思えるようになりました。誰にも理解しやすいように、『認知症を理解するための8大法則 1原則』をまとめてみました。
第1法則
記憶障害に関する法則
記憶障害は認知症の最も基本的な症状で、「記名力低下」『全体記憶の障害」『聞くの逆行性喪失』という、3つの特徴があります。この特徴を頭に入れておけば、認知症の症状の大部分はすっきり理解できるようになります。
ところで最初に私たちが心得ておかなけれ場ならないことは「記憶になければその人にとって事実ではない」ことです。周りのものにとっては真実であっても、当人には記憶障害のために真実でないのが、認知症の世界では日常的であることも知っておくことは大切です。
(a)記銘力低下(ひどい物忘れ)
見たり、聞いたり、行ったりしたこと、つまり体験したことをすぐに思い出す力を記銘力といいますが、認知症が始まると、まず記銘力が低下します。ひどい物忘れが起こるわけです。認知症の人は同じ事を何十回、何百回と繰り返しますが、これはその度に忘れてしまい、初めてのつもりで相手に対して働きかけているのです。丁寧に教えた後、本人が『ああ、わかったよ」と返事をしても安心できません。また、同じ事を繰り返します。返事した瞬間に教えられたことを忘れてしまうからです。
繰り返し教えても効果がないばかりか「この人はくどい人だ、うるさい人だ」と受け取られるだけですから、むしろしないほうが良いのです。
ところで、物忘れのために同じことを繰り返すのは、認知症の人ばかりでしょうか?外出しようとして玄関まで来たとき、「ガスの元栓を締めたかしら」とか。「アイロンのコンセントを抜いてきたかしら」と心配になれば必ず確認に行くはずです。このように、気になることを忘れた場合に繰り返すのは人間の本性ですから、認知症の人だけが異常であると考えないことです。
次回は(b)全体記憶の障害について載せいきます。

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認知症の人と家族の会 副代表 医師 杉山孝博
2人3脚を立ち上げる際スタッフは杉山先生の講演会に参加し学ばせていただきました。もう一度学んだことを思い出し振り返ってみようと思います。
物忘れがひどくなって同じことを何度も繰り返したり、家族の顔や自分の家が分からなくなるようなことが身内に起こったとき、どの家族も、そのことをどうり開始、どう対応してよいか分からず大混乱に陥ります。奇妙に見える認知症の症状も、記憶力・理解力・判断力・推理力などの知的機能の低下した人にとっては、十分には理解できる言動ではないかと思えるようになりました。誰にも理解しやすいように、『認知症を理解するための8大法則 1原則』をまとめてみました。
第1法則
記憶障害に関する法則
記憶障害は認知症の最も基本的な症状で、「記名力低下」『全体記憶の障害」『聞くの逆行性喪失』という、3つの特徴があります。この特徴を頭に入れておけば、認知症の症状の大部分はすっきり理解できるようになります。
ところで最初に私たちが心得ておかなけれ場ならないことは「記憶になければその人にとって事実ではない」ことです。周りのものにとっては真実であっても、当人には記憶障害のために真実でないのが、認知症の世界では日常的であることも知っておくことは大切です。
(a)記銘力低下(ひどい物忘れ)
見たり、聞いたり、行ったりしたこと、つまり体験したことをすぐに思い出す力を記銘力といいますが、認知症が始まると、まず記銘力が低下します。ひどい物忘れが起こるわけです。認知症の人は同じ事を何十回、何百回と繰り返しますが、これはその度に忘れてしまい、初めてのつもりで相手に対して働きかけているのです。丁寧に教えた後、本人が『ああ、わかったよ」と返事をしても安心できません。また、同じ事を繰り返します。返事した瞬間に教えられたことを忘れてしまうからです。
繰り返し教えても効果がないばかりか「この人はくどい人だ、うるさい人だ」と受け取られるだけですから、むしろしないほうが良いのです。
ところで、物忘れのために同じことを繰り返すのは、認知症の人ばかりでしょうか?外出しようとして玄関まで来たとき、「ガスの元栓を締めたかしら」とか。「アイロンのコンセントを抜いてきたかしら」と心配になれば必ず確認に行くはずです。このように、気になることを忘れた場合に繰り返すのは人間の本性ですから、認知症の人だけが異常であると考えないことです。
次回は(b)全体記憶の障害について載せいきます。

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Posted by 2人3脚 at 21:12│Comments(2)
│認知症のケア・ポイント
この記事へのコメント
「記憶になければその人にとって事実ではない」
・・・・集約された言葉のように感じます。
そうなのです、と当てはまる経験にうなずかれる
方も多いでしょう。
細胞が萎縮するなんて、経験したくないですね。
・・・・集約された言葉のように感じます。
そうなのです、と当てはまる経験にうなずかれる
方も多いでしょう。
細胞が萎縮するなんて、経験したくないですね。
Posted by キネシオテーピング療法士 長島 at 2009年09月24日 21:22
キネシオ・テーピング療法士長島様
そうですね。細胞が萎縮しないように予防が大切です。
早期発見でき、自分が病気であることを認識すると
脳の刺激を活発に働かせることができ進行をくいとめることが
できるようになってきました。ボーダーラインでチェックできるといいですね
そうですね。細胞が萎縮しないように予防が大切です。
早期発見でき、自分が病気であることを認識すると
脳の刺激を活発に働かせることができ進行をくいとめることが
できるようになってきました。ボーダーラインでチェックできるといいですね
Posted by 2人3脚
at 2009年09月24日 22:57
