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2009年10月07日

上手にコミュニケーションしましょう パート2

上手にコミュニケーションしましょう パート2
                         (長谷川和夫 認知症知りたいことガイドブックより)

難しいのは接し方です。どのように受け答えをするのがよいのでしょうか。どうしても感情的になってしまうのを避けるために、まず接し方(コミュニケーションのとりかた)を考えて見ましょう。



2.非言語を利用する

認知症の人は』感情が保たれていますので、感情に働きかけるような方法をとると良いでしょう。ことばだけでなく、優しい仕草や温かい眼差しで関わるようにしましょう。不安や孤独感のの強いとき歯には、手を握る、肩を抱く、背中をさするなどの非言語手コミュニケーションをとても効果的です。



若年性認知症の当事者でオーストラリアのクリスティーン・ブライディンさんは、「私の眼を見て話してください」と述べています。
まだことばのやり取りができない1歳前後の幼児は」、親や大人の言うことをじっと眼を見つめて聞きとろうとします。認知機能が育っていない子供は、それを補うために眼を見て、私たち大人からの情報を理解しようとしているのです。
認知症の人も、この点では同じかもしれません。温かい眼差しは、安心感を与えるコミュニケーションになります。




3.説明より感情の交流を

認知症のお年寄りへのかかわりは、「感情の交流を大切にする』ことが重要になります。感情の働きは、認知症のかなり末期までほじされています。たとえば、おしっこをもらしれ下着を汚してしまったとき、「ああ、またよごしたの!」とどうしても口に出てしまいます。そのばあいは、本人はなぜ叱られたのかはすぐに忘れてしまいますが、屈辱的な気持ちや否定的な感情は持ち続けることになります。



私たちも、叱られるとあまりいい気持ちは』しません。ただ、叱られたy¥理由が分かっていますので、誰かに愚痴を聞いてもらったりして、ストレスを解消することが出来ます。



結局なぜ叱られたかをすぐ忘れてしまう認知症のお年よりは、叱った理由を懇々と説明したりしても効果がないのです。理屈で説明することは避けたほうがよいでしょう。病気のために説明を理解する神経細胞の働きが低下しているのです。言動を拒否したり、止めようとしたり、叱ったりするのではなく、まず本人の気持ちを受け止めることが大事です。



上手にコミュニケーションしましょう パート2



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