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2010年01月26日

杉山ドクターのやさしい医学講座

第1章 高齢者の疾病と主な症状
                    (認知症の人と家族の会 副代表 杉山孝博医師より)


16.味覚の変化と夜間頻尿
 知って得する身近な病気や症状  その3




〇年齢と共に変わる味覚の変化


年をとるとともに生理的な機能は変化していきます。味覚についても、一般的に高齢者は塩味に著しく鈍く、甘味、酸味も衰えるが、苦味は若い人と変わらない言われます。「おばあちゃんの作った料理は塩辛くて食べれない」「若い者が作るものは、薄味でまずい」という声があがる原因はここにあります。




高齢者は塩味の味覚が低下していますので、塩辛い味付けでちょうどよいと感じます。そのため、若い人はしょっぱすぎると感じます。逆に、若い人にとってちょうど良い味付けは、、高齢者には薄味で物足りなく感じ、醤油やソースをかけ足すことになります。「私がせっかく味見してつくったのに、あのように味をかえてしまうなんて、嫌な人」となりかねません。



高齢者の味覚の変化の特徴を知っていれば、このような心の行き違いはなくなるでしょう。互いの本当の理解のためには、老年期の心身の変化に関する正しい知識が欠かせません。



この難題も調理の仕方などによって解決することができます。例えば、煮魚では塩分が多くなりますが、塩焼きにすると、少量の塩分でも、塩の小片が舌に触れた瞬間塩辛いと感じ、満足が得られるものです。そのほか、調味料をうまく使うことによっても塩分を抑えることができます。



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Posted by 2人3脚 at 08:00│Comments(0)医学講座
 
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