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2010年06月13日
コミュニケーションを深める
コミュニケーションを深める
“読顔力”
認知症ケアの対応をするのにまさにこの読顔力はとっても大切です。
良い記事が載っていてのでアップいたします。
(精神科医・筑波心理科学研究所顧問)より)
非言語情報を敏感にキャッチ
人とのコミュニケーションを取るとき、どのようなことをしているでしょうか。交わす言葉の意味、声に込められたニュアンス、表情や態度・・・。さまざまな情報を元に、相手の感情を読み取っているはずです。
以前の日本には、その場の雰囲気や相手の表情など「非言語情報」によって意味を察することができ、「はっきりものを言わなくても通じる」土壌がありました。近年、日本でも、豊かな表情をする人が減って来ているように感じます。感情を表情に表せる人が減ってきているということは、表情を読み取る能力「読顔力」も弱くなってきているのではないでしょうか。
「表情を読む」ということは、相手に興味を持つということです。面と向かって会話をすると、言葉以外にもさまざまな情報が得られます。この“アナログ”の情報を受け取り、言葉で表現されていない部分を理解する。そこにこそ、本来のコミュニケーションがあるように思います。
多分化が共存する欧米では、相手の表情からだけでは意思の疎通ができないため、非言語情報を含めたすべてを言語化して伝える必要がありました。そのため「イエス」「ノー」をはっきりというようになったのかもしれません。アメリカのある州では「表情の学習」をしているところが出て来ています。この表情は怒っている、こんな表情であれば悲しんでいる・・・。円滑なコミュニケーションのために非言語情報を共有する取り組みが行なわれています。
相手に興味を持つ
営業マンの注目する「驚き」
クラブの売れっ子ママは、客が何も言わなくても表情や態度で気持ちを察してくれ、それにあわせて接し方を変えてくれます。そのため客も親しみを感じ嬉しくなって通いつめるようになります。コミュニケーションの上手な一例といえるでしょう。また、優秀な営業マンは、「驚き」の表情に敏感で、あまり感情の良くない営業マンは「怒り」の表情に敏感に反応することがわかっています。
「驚き」は興味を引くことです。そこから購入へとつなげることができます。優秀な営業マンは、相手が「驚き」の表情を見せることが、興味を持っている反応だということを知っているのです。しかし、成績下位の営業マンは「驚き」の表情に敏感ではありません。話に興味を持ってもらえるどころか、相手を怒らせた経験が反映されたのか、「怒り」の表情を話を切り上げるきっかけにしているのかも知れません。
円滑なコミュニケーションのためには、表情を読めるにこしたことはありません。コミュニケーションは一方通行では成立しません。お互いに気持ちが通じることが大切なのです。相手が悲しんでいれば悲しいんだと感じ取る。それが共感を得ることにつながるからです。
まねすることで感情を再現
「不気味に思っている」と聞いてどのような表情を思い浮かべるでしょうか。相手の気持ちが分かりにくい場合、表情を真似てみると、相手の心情を理解できることがあります。表情をつくることで、自分の中に相手の感情を再現してみるのです。
人は自分でつくれる表情しか読み取ることができません。自分がつらい思いをしているとき、相手の「幸せ」というボジティブな表情を読み取れなくても「悲しみ」のネガティブな表情を微妙なところまで読み取ることができます。逆に自分が「ハッピー」な状態であれば、「悲しみ」の表情を読み取りにくくなります。
この仕組みを応用したのが、能面を使った「NOH感情評価システム」(川村学園女子大学・簑下成子教授と共同開発)です。一般に、無表情であることを「能面のような顔」といいます。しかし優れた面は、一見すると表情に乏しいように見えますが、実に様々な表情を見せてくれます。見る角度や光の当たり具合によって、その表情を変えます。すこし上向きに傾ければ、「明るい表情」に、下向きに傾けると「暗い表情」に変わります。あらゆる角度に向けて能面の表情を分析したところ、人の45にも及ぶ感情が表現されていました。
「NOH感情評価システム」では、、画像の表情が感情にあっているかどうかを「はい」「いいえ」 で回答します。回答内容と時間から、その人の現在の心理状態を数値化しようというもの。無意識に答えた結果が、その人の心理状態をグラフにしてくれます。
このテストだけで、精神的問題を明らかにすることはできません。ただ、心理状態を数値化できるため、内科医にとっての血圧計のように、心理状態の変化を察知するための道具として期待されます。

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“読顔力”
認知症ケアの対応をするのにまさにこの読顔力はとっても大切です。
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(精神科医・筑波心理科学研究所顧問)より)
非言語情報を敏感にキャッチ
人とのコミュニケーションを取るとき、どのようなことをしているでしょうか。交わす言葉の意味、声に込められたニュアンス、表情や態度・・・。さまざまな情報を元に、相手の感情を読み取っているはずです。
以前の日本には、その場の雰囲気や相手の表情など「非言語情報」によって意味を察することができ、「はっきりものを言わなくても通じる」土壌がありました。近年、日本でも、豊かな表情をする人が減って来ているように感じます。感情を表情に表せる人が減ってきているということは、表情を読み取る能力「読顔力」も弱くなってきているのではないでしょうか。
「表情を読む」ということは、相手に興味を持つということです。面と向かって会話をすると、言葉以外にもさまざまな情報が得られます。この“アナログ”の情報を受け取り、言葉で表現されていない部分を理解する。そこにこそ、本来のコミュニケーションがあるように思います。
多分化が共存する欧米では、相手の表情からだけでは意思の疎通ができないため、非言語情報を含めたすべてを言語化して伝える必要がありました。そのため「イエス」「ノー」をはっきりというようになったのかもしれません。アメリカのある州では「表情の学習」をしているところが出て来ています。この表情は怒っている、こんな表情であれば悲しんでいる・・・。円滑なコミュニケーションのために非言語情報を共有する取り組みが行なわれています。
相手に興味を持つ
営業マンの注目する「驚き」
クラブの売れっ子ママは、客が何も言わなくても表情や態度で気持ちを察してくれ、それにあわせて接し方を変えてくれます。そのため客も親しみを感じ嬉しくなって通いつめるようになります。コミュニケーションの上手な一例といえるでしょう。また、優秀な営業マンは、「驚き」の表情に敏感で、あまり感情の良くない営業マンは「怒り」の表情に敏感に反応することがわかっています。
「驚き」は興味を引くことです。そこから購入へとつなげることができます。優秀な営業マンは、相手が「驚き」の表情を見せることが、興味を持っている反応だということを知っているのです。しかし、成績下位の営業マンは「驚き」の表情に敏感ではありません。話に興味を持ってもらえるどころか、相手を怒らせた経験が反映されたのか、「怒り」の表情を話を切り上げるきっかけにしているのかも知れません。
円滑なコミュニケーションのためには、表情を読めるにこしたことはありません。コミュニケーションは一方通行では成立しません。お互いに気持ちが通じることが大切なのです。相手が悲しんでいれば悲しいんだと感じ取る。それが共感を得ることにつながるからです。
まねすることで感情を再現
「不気味に思っている」と聞いてどのような表情を思い浮かべるでしょうか。相手の気持ちが分かりにくい場合、表情を真似てみると、相手の心情を理解できることがあります。表情をつくることで、自分の中に相手の感情を再現してみるのです。
人は自分でつくれる表情しか読み取ることができません。自分がつらい思いをしているとき、相手の「幸せ」というボジティブな表情を読み取れなくても「悲しみ」のネガティブな表情を微妙なところまで読み取ることができます。逆に自分が「ハッピー」な状態であれば、「悲しみ」の表情を読み取りにくくなります。
この仕組みを応用したのが、能面を使った「NOH感情評価システム」(川村学園女子大学・簑下成子教授と共同開発)です。一般に、無表情であることを「能面のような顔」といいます。しかし優れた面は、一見すると表情に乏しいように見えますが、実に様々な表情を見せてくれます。見る角度や光の当たり具合によって、その表情を変えます。すこし上向きに傾ければ、「明るい表情」に、下向きに傾けると「暗い表情」に変わります。あらゆる角度に向けて能面の表情を分析したところ、人の45にも及ぶ感情が表現されていました。
「NOH感情評価システム」では、、画像の表情が感情にあっているかどうかを「はい」「いいえ」 で回答します。回答内容と時間から、その人の現在の心理状態を数値化しようというもの。無意識に答えた結果が、その人の心理状態をグラフにしてくれます。
このテストだけで、精神的問題を明らかにすることはできません。ただ、心理状態を数値化できるため、内科医にとっての血圧計のように、心理状態の変化を察知するための道具として期待されます。

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Posted by 2人3脚 at 10:34│Comments(0)
│認知症のケア・ポイント
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