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2010年08月03日
たかせクリニック院長の高齢者の脱水についてパート2
たかせクリニック院長の高齢者の脱水
パート2
(高瀬義昌監修高齢者の脱水小冊子より)
昨日先生の講演を聴きました。高齢者や特に認知症に対して在宅療養医療専門のクリニックを昨年大田区で立ち上げテレビ放映され注目を浴びている医師です。認知症治療とケア・地域連携の必要性について講演されました。250名の患者さんを訪問診療されています。働く医師は10名で各々専門分野で発揮されているそうです。あるときは、自転車で、あるときはバイクで、遠いところは車でと365日24時間の往診診療です。詳しくはトラックバックの許可を得ましたので、ホームページをご覧下さい。今新しい医療連携が始まっています。
脱水を回復させる経口補水療法
軽度~中等度の脱水(熱中症を含む)が起こったときに、すぐに役立つのが経口補水療法(ORT:OralRehydration Therapy)。塩分(電解質)と糖分をバランスよく配合した経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)を飲ませ、失われた水分や電解質を速やかに補給するというシンプルな治療法です。
欧米ではガイドラインもつくられ、高齢者の経口摂取不足や発熱、過度の発汗、嘔吐、下痢による脱水状態の改善に適している療法として、一般にも認知されています。重度の脱水の場合は、点滴(経静脈輸液療法)を行なった後、状態が安定してから経口補水療法に切り替えるとよいとされています。
脱水の予防と改善の基本
〇食事をきちんととる
〇こまめに水分をとる
〇寝る前後、入浴する前後、運動をする前、運動中、運動をした後、飲酒後は、必ず水分をとる
〇脱水状態のときは、水分と塩分、糖分も一緒にとる(糖分のとりすぎに注意)
脱水は治療よりも予防が大切!!
正しい水分補給をして脱水を予防することが一番大切ですが、イザというときのために、経口補水液(ORS)を準備しておくとよいでしょう。塩と砂糖などを用いて代用ORS をつくることもできます。
〇作り方
①.水・・・・・1リットル
②.塩・・・・・3グラム(小さじ1/2杯)
③.砂糖・・・40グラム(大匙4と1/2杯)
①~③をかき混ぜます。
水1リットルの変わりにトマトジュース(300mlに水700ml)を使ってもよいでしょう。
〇経口補水液(ORS)のメリット
口から飲む方法で、水分と塩分(電解質)を自然に補給できる。点滴の器具や技術を必要としない。
*市販されている経口補水液(OS- 1)オーエスワンは、ペットボトル(200ml、500ml)とゼリータイプがある。医療機関の売店や、調剤薬局、薬局などで購入できる。
訪問看護師の声
脱水状態になった認知症の人のケース
老人性認知症が進行したAさん(94歳・女性)、10年前にアルツハイマー病による認知症を発症し、現在はグループホームに入所しているBさん(60歳・女性)は愕くほど水やお茶は全く飲みません。夕方になると微熱が出るため、家族は毎日水分補給しようとしますが、口をあけない、無理に飲ませば、口から出す始末、点滴をすれば力まかせに暴れて、管を抜いてしまいます。
そこで補水液を手作りしたりOS-1を試したところ、A さんも Bさんも「おいしい」と言って毎日のように飲むようになり、心身の状態が安定、家族も「点滴のときの苦しそうな表情見ないですむし、脱水予防になる」と喜ばれています。

1956年兵庫県生まれ。1984年信州大学医学部卒業。麻酔科、小児科研修を経て以来、包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索する中、民間病院小児科部長、民間病院院長などを経験。2004年東京都大田区に在宅を中心とした医院を開業。認知症などの画像解析、社会ソリューションを学ぶため東京医大霞ヶ浦病院で週1回外来診療をおこなっている。
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(高瀬義昌監修高齢者の脱水小冊子より)
昨日先生の講演を聴きました。高齢者や特に認知症に対して在宅療養医療専門のクリニックを昨年大田区で立ち上げテレビ放映され注目を浴びている医師です。認知症治療とケア・地域連携の必要性について講演されました。250名の患者さんを訪問診療されています。働く医師は10名で各々専門分野で発揮されているそうです。あるときは、自転車で、あるときはバイクで、遠いところは車でと365日24時間の往診診療です。詳しくはトラックバックの許可を得ましたので、ホームページをご覧下さい。今新しい医療連携が始まっています。
脱水を回復させる経口補水療法
軽度~中等度の脱水(熱中症を含む)が起こったときに、すぐに役立つのが経口補水療法(ORT:OralRehydration Therapy)。塩分(電解質)と糖分をバランスよく配合した経口補水液(ORS:Oral Rehydration Solution)を飲ませ、失われた水分や電解質を速やかに補給するというシンプルな治療法です。
欧米ではガイドラインもつくられ、高齢者の経口摂取不足や発熱、過度の発汗、嘔吐、下痢による脱水状態の改善に適している療法として、一般にも認知されています。重度の脱水の場合は、点滴(経静脈輸液療法)を行なった後、状態が安定してから経口補水療法に切り替えるとよいとされています。
脱水の予防と改善の基本
〇食事をきちんととる
〇こまめに水分をとる
〇寝る前後、入浴する前後、運動をする前、運動中、運動をした後、飲酒後は、必ず水分をとる
〇脱水状態のときは、水分と塩分、糖分も一緒にとる(糖分のとりすぎに注意)
脱水は治療よりも予防が大切!!
正しい水分補給をして脱水を予防することが一番大切ですが、イザというときのために、経口補水液(ORS)を準備しておくとよいでしょう。塩と砂糖などを用いて代用ORS をつくることもできます。
〇作り方
①.水・・・・・1リットル
②.塩・・・・・3グラム(小さじ1/2杯)
③.砂糖・・・40グラム(大匙4と1/2杯)
①~③をかき混ぜます。
水1リットルの変わりにトマトジュース(300mlに水700ml)を使ってもよいでしょう。
〇経口補水液(ORS)のメリット
口から飲む方法で、水分と塩分(電解質)を自然に補給できる。点滴の器具や技術を必要としない。
*市販されている経口補水液(OS- 1)オーエスワンは、ペットボトル(200ml、500ml)とゼリータイプがある。医療機関の売店や、調剤薬局、薬局などで購入できる。
訪問看護師の声
脱水状態になった認知症の人のケース
老人性認知症が進行したAさん(94歳・女性)、10年前にアルツハイマー病による認知症を発症し、現在はグループホームに入所しているBさん(60歳・女性)は愕くほど水やお茶は全く飲みません。夕方になると微熱が出るため、家族は毎日水分補給しようとしますが、口をあけない、無理に飲ませば、口から出す始末、点滴をすれば力まかせに暴れて、管を抜いてしまいます。
そこで補水液を手作りしたりOS-1を試したところ、A さんも Bさんも「おいしい」と言って毎日のように飲むようになり、心身の状態が安定、家族も「点滴のときの苦しそうな表情見ないですむし、脱水予防になる」と喜ばれています。

1956年兵庫県生まれ。1984年信州大学医学部卒業。麻酔科、小児科研修を経て以来、包括的医療・日本風の家庭医学・家族療法を模索する中、民間病院小児科部長、民間病院院長などを経験。2004年東京都大田区に在宅を中心とした医院を開業。認知症などの画像解析、社会ソリューションを学ぶため東京医大霞ヶ浦病院で週1回外来診療をおこなっている。
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Posted by 2人3脚 at 08:00│Comments(2)
│医学講座
この記事へのコメント
2人3脚 様
こんにちは、
毎日暑い日が続き高齢者の方は大変でしょう
水分補給は大事な事と思います。
主人も体調を崩してからは水分補給を
心がけております。
テレビで水やお茶は熱中症には余り効果が
無いと放映していたようで今はスポーツドリンク
を飲んでいるようにしております。
飲まないよりは良いと思い私はハーブティーを作って
飲んでおります。
こんにちは、
毎日暑い日が続き高齢者の方は大変でしょう
水分補給は大事な事と思います。
主人も体調を崩してからは水分補給を
心がけております。
テレビで水やお茶は熱中症には余り効果が
無いと放映していたようで今はスポーツドリンク
を飲んでいるようにしております。
飲まないよりは良いと思い私はハーブティーを作って
飲んでおります。
Posted by スズ at 2010年08月03日 10:38
スポーツドリンクも種類によっては糖分の取りすぎになってしまいますので
気よつけたいですね。早速2人3伽kでは上記をラミネートし毎日
作るようにします。安価でいいですね。
気よつけたいですね。早速2人3伽kでは上記をラミネートし毎日
作るようにします。安価でいいですね。
Posted by 2人3脚
at 2010年08月03日 11:31
