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2010年08月05日
認知症介護10か条 第9条 問題行動について
第9条 問題行動
叱らずに 受け止めて防ぐ 問題行動
(一部ぼけ予防10か条より)
認知症の症状の一つに、はたからみてとくに異様に思われる行動があり、問題行動といわれています。問題行動のうちで最も頻度が多く対応に戸惑うのは徘徊です。これはふっと家を出て、あてもなく歩き回り帰り道が分からなくなり、迷子になったりするもので、転倒したり、また、交通事故に合うことにつながりやすくなります。
徘徊をはじめたとした問題行動は、本人の危険も伴い周りもそのまま放置するわけにはいかないために、そのような行動が起こらないようにする対処が求められます。その場合、問題行動を起こすのは、本人が危険性や問題点を知らないためと考え、叱りつけたり、説得したりして行動を止めさせようと考えるものです。
しかし、本人には行動をとるにはそれなりの理由や目的(徘徊の場合は家に帰りたい、散歩に出たいなど)があるわけですら、叱られれば自尊心が傷ついて、行動を止めるどころか反発したり抵抗したりするものです。
したがって問題行動を止めさせるには本人の動機や目的は何かを考えて、欲求が満たされ、かつ危険性がないように対応する必要があります。
徘徊への対応として施設(病院も含む)では自分の部屋へ閉じ込めるのではなく、ホールや施設・病棟内を自由に歩けるようし、また、他の入居者などとコミュニケーションをもつようにします。家庭の場合は戸外に多く連れ出す機会を多くするために、散歩や買い物などに一緒に歩くことを試みます。
また、玄関のドアや門の戸などにベルや鈴をつけ、外へ出る場合を知りえるようにし、時間の許す限り後を追ったり、一緒に歩くことです。また、身元がわかるように住所、氏名、電話番号などを書いた名札を衣類などに縫い付けておいたり、ポケットに名札や名前を入れておきます。さらに近くの人々に一人歩きをしていたら教えてもらうよう、とくによくいくスーパーや商店街など、人々にお願いしておきます。
問題行動ってな~に
・病気によって引き起こす夜間せん妄や徘徊、暴力行為を障害行動と呼ぶようになってきました。また、BPSDともよばれます。我々介護者は障害行動と表現して、その対応やリスクの回避ばかりに目がいっていないだろうか。その人の思いをくみ取る努力をしているだろうか。
・認知症になってしまった人は何も分からなくて幸せだね、という人がいますが、そんなことはありません。今、認知症の人本人が苦しい思いや気持ちを大勢の前で(講演会など)話し訴えています。その先がけがオーストラリアの元高官だったクリスティ ーン・ブライディンさんです。本人の思いを書いた本を出版しています。「わたしは誰になっていくの?」
・認知症の状態にある人とは、何も分からなく、何もできない人ではありません。少し分からない、少しできないことがある「普通 の人」です。その人にあった関わり方をするだけで、その人らしく暮らすことができ、見違えるように変化してきます。
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叱らずに 受け止めて防ぐ 問題行動
(一部ぼけ予防10か条より)
認知症の症状の一つに、はたからみてとくに異様に思われる行動があり、問題行動といわれています。問題行動のうちで最も頻度が多く対応に戸惑うのは徘徊です。これはふっと家を出て、あてもなく歩き回り帰り道が分からなくなり、迷子になったりするもので、転倒したり、また、交通事故に合うことにつながりやすくなります。
徘徊をはじめたとした問題行動は、本人の危険も伴い周りもそのまま放置するわけにはいかないために、そのような行動が起こらないようにする対処が求められます。その場合、問題行動を起こすのは、本人が危険性や問題点を知らないためと考え、叱りつけたり、説得したりして行動を止めさせようと考えるものです。
しかし、本人には行動をとるにはそれなりの理由や目的(徘徊の場合は家に帰りたい、散歩に出たいなど)があるわけですら、叱られれば自尊心が傷ついて、行動を止めるどころか反発したり抵抗したりするものです。
したがって問題行動を止めさせるには本人の動機や目的は何かを考えて、欲求が満たされ、かつ危険性がないように対応する必要があります。
徘徊への対応として施設(病院も含む)では自分の部屋へ閉じ込めるのではなく、ホールや施設・病棟内を自由に歩けるようし、また、他の入居者などとコミュニケーションをもつようにします。家庭の場合は戸外に多く連れ出す機会を多くするために、散歩や買い物などに一緒に歩くことを試みます。
また、玄関のドアや門の戸などにベルや鈴をつけ、外へ出る場合を知りえるようにし、時間の許す限り後を追ったり、一緒に歩くことです。また、身元がわかるように住所、氏名、電話番号などを書いた名札を衣類などに縫い付けておいたり、ポケットに名札や名前を入れておきます。さらに近くの人々に一人歩きをしていたら教えてもらうよう、とくによくいくスーパーや商店街など、人々にお願いしておきます。
問題行動ってな~に
・病気によって引き起こす夜間せん妄や徘徊、暴力行為を障害行動と呼ぶようになってきました。また、BPSDともよばれます。我々介護者は障害行動と表現して、その対応やリスクの回避ばかりに目がいっていないだろうか。その人の思いをくみ取る努力をしているだろうか。
・認知症になってしまった人は何も分からなくて幸せだね、という人がいますが、そんなことはありません。今、認知症の人本人が苦しい思いや気持ちを大勢の前で(講演会など)話し訴えています。その先がけがオーストラリアの元高官だったクリスティ ーン・ブライディンさんです。本人の思いを書いた本を出版しています。「わたしは誰になっていくの?」
・認知症の状態にある人とは、何も分からなく、何もできない人ではありません。少し分からない、少しできないことがある「普通 の人」です。その人にあった関わり方をするだけで、その人らしく暮らすことができ、見違えるように変化してきます。

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Posted by 2人3脚 at 08:00│Comments(0)
│認知症のケア・ポイント