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2010年08月30日
知らないと恐い!口の中の汚れ・「口腔ケア」ガイドパート4
知らないと恐い!
口の中の汚れパート4
監修 医療法人社団 高輪会
理事長/医学博士 深井眞樹
歯科衛生士室長 大塚博子
「口腔ケア」ガイドブックよりお届けします。2人3脚でも口腔ケアは特に重要視し食後の歯磨きや口腔体操を行っています。合わない義歯や歯が欠損しますとADL(日常生活自立度)が低下します。今回は口腔ケアの必要性について学んでみましょう!
摂食・嚥下障害ってなあに?
噛みくだく機能や飲み込む機能に異常がおこる
食べ物を口に運び、噛みくだいてゴックンと飲み込むまでの一連の過程を摂食・嚥下といい、くちびるや歯、舌、のどや食道の筋肉など、さまざまな機能がかかわり、とても複雑な動きをしています。これらの機能が低下した状態が摂食障害です。
また、摂食・嚥下は、先行期から食道まで5つの段階にわけられ、どの段階で障害がおこっているのか、重症度はどのくらいかといった問題によって対処の仕方は異なります。
食べる楽しみがなくなり生きる気力を失う
脳卒中や認知症、パーキンソン病などの病気や老化によって摂食・嚥下障害がおこると、食べられなくなるために栄養状態が低下したり(低栄養)、水分や塩分(電解質)が不足して脱水状態が引きおこしたりします。誤って食物が気道に入ったり(誤嚥)、窒息する危険が高くなります。さらに食べる楽しみが失われるとともに、生きる気力もしだいに低下してしまいます。
1.先行期
目で見て、においをかいで食べ物を認知する
食べ物を口に入れる前に、目で見たり、においをかいだりして、食べ物を認知する段階です。視覚や臭覚、触覚などの五感を通して得た情報は脳に伝わり、何をどのくらい、どのように食べるかを判断します。認知症などで、脳の認知機能が低下していると、目の前にあるものが食べ物であることを理解できないので、食べようとしなかったり、逆に一度に大量に食べたりします。
2.準備期
食べ物をよくかんで、唾液とまぜる
上下の歯、舌やほおの筋肉を使って食べ物を飲み込める大きさにする(食塊)段階です。かみくだくだけでなく、舌で上あごに押しつけてつぶしたり、唾液とよく混ぜ合わせます。。唇を閉じることができないと、食べ物をこぼしてしまいます。下やほおの機能が低下していると、食塊を上手くつくれないので、いつまでも口の中でモグモグしたりします。
かんでいると軟口蓋は舌の後方と接しているので、食塊が咽頭に入りません。
3.口腔期
食べ物をのどに送りこむ
舌を動かして、食べ物(食塊)をのどに送りこむ段階です。ゴックンと飲み込む瞬間、舌は口の中の天井の部分(口蓋)にピタッとくっつきます。また、食塊が鼻に入らないように、軟口蓋が後ろに持ち上がり、同時に周囲の筋肉が収縮して通り道をふさぎます。唇の動きや開閉が悪いと、食塊がのどの奥にいつまでも残ってしまいます。
4.咽頭期
食べ物をのどから食道に送りこむ
食べもの(食塊)がのどを通るとき、気管に入らないように、喉頭(のどぼとけのあるところ)のフタを閉じて気管の入口をふさぎます。このフタの動きが悪くなると、誤嚥をおこします。また、食道の筋肉がゆるんで、普段は閉じている食道の入り口が開くと同時に、喉頭が持ち上がり、食塊は食道へ送られていきます。
5.食道期
食べ物を食道から胃へ送りこむ
食道に入った食塊は、食道のぜん動運動(収縮を繰り返して移動させる運動)によって胃へ送られていきます。また、胃に入った食塊が、食道に逆流しないように、通常は胃と食道の境にある筋肉(下部食道括約筋)が閉じていますが、この筋肉の働きが悪いと、逆流性食道炎をおこします。

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口の中の汚れパート4
監修 医療法人社団 高輪会
理事長/医学博士 深井眞樹
歯科衛生士室長 大塚博子
「口腔ケア」ガイドブックよりお届けします。2人3脚でも口腔ケアは特に重要視し食後の歯磨きや口腔体操を行っています。合わない義歯や歯が欠損しますとADL(日常生活自立度)が低下します。今回は口腔ケアの必要性について学んでみましょう!
摂食・嚥下障害ってなあに?
噛みくだく機能や飲み込む機能に異常がおこる
食べ物を口に運び、噛みくだいてゴックンと飲み込むまでの一連の過程を摂食・嚥下といい、くちびるや歯、舌、のどや食道の筋肉など、さまざまな機能がかかわり、とても複雑な動きをしています。これらの機能が低下した状態が摂食障害です。
また、摂食・嚥下は、先行期から食道まで5つの段階にわけられ、どの段階で障害がおこっているのか、重症度はどのくらいかといった問題によって対処の仕方は異なります。
食べる楽しみがなくなり生きる気力を失う
脳卒中や認知症、パーキンソン病などの病気や老化によって摂食・嚥下障害がおこると、食べられなくなるために栄養状態が低下したり(低栄養)、水分や塩分(電解質)が不足して脱水状態が引きおこしたりします。誤って食物が気道に入ったり(誤嚥)、窒息する危険が高くなります。さらに食べる楽しみが失われるとともに、生きる気力もしだいに低下してしまいます。
1.先行期
目で見て、においをかいで食べ物を認知する
食べ物を口に入れる前に、目で見たり、においをかいだりして、食べ物を認知する段階です。視覚や臭覚、触覚などの五感を通して得た情報は脳に伝わり、何をどのくらい、どのように食べるかを判断します。認知症などで、脳の認知機能が低下していると、目の前にあるものが食べ物であることを理解できないので、食べようとしなかったり、逆に一度に大量に食べたりします。
2.準備期
食べ物をよくかんで、唾液とまぜる
上下の歯、舌やほおの筋肉を使って食べ物を飲み込める大きさにする(食塊)段階です。かみくだくだけでなく、舌で上あごに押しつけてつぶしたり、唾液とよく混ぜ合わせます。。唇を閉じることができないと、食べ物をこぼしてしまいます。下やほおの機能が低下していると、食塊を上手くつくれないので、いつまでも口の中でモグモグしたりします。
かんでいると軟口蓋は舌の後方と接しているので、食塊が咽頭に入りません。
3.口腔期
食べ物をのどに送りこむ
舌を動かして、食べ物(食塊)をのどに送りこむ段階です。ゴックンと飲み込む瞬間、舌は口の中の天井の部分(口蓋)にピタッとくっつきます。また、食塊が鼻に入らないように、軟口蓋が後ろに持ち上がり、同時に周囲の筋肉が収縮して通り道をふさぎます。唇の動きや開閉が悪いと、食塊がのどの奥にいつまでも残ってしまいます。
4.咽頭期
食べ物をのどから食道に送りこむ
食べもの(食塊)がのどを通るとき、気管に入らないように、喉頭(のどぼとけのあるところ)のフタを閉じて気管の入口をふさぎます。このフタの動きが悪くなると、誤嚥をおこします。また、食道の筋肉がゆるんで、普段は閉じている食道の入り口が開くと同時に、喉頭が持ち上がり、食塊は食道へ送られていきます。
5.食道期
食べ物を食道から胃へ送りこむ
食道に入った食塊は、食道のぜん動運動(収縮を繰り返して移動させる運動)によって胃へ送られていきます。また、胃に入った食塊が、食道に逆流しないように、通常は胃と食道の境にある筋肉(下部食道括約筋)が閉じていますが、この筋肉の働きが悪いと、逆流性食道炎をおこします。

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Posted by 2人3脚 at 16:37│Comments(0)
│医学講座