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2010年09月28日

松本一生先生が提唱する心理教育は家族の会が実践

資料 1


「認知症の人と家族の会」常任理事・松本一生先生が提唱する心理教育(心理教育的家族療法)は3つの効果が期待でき、今家族の会は実践しています。

①.介護の伝達で本人や家族の不安を軽減する効果


介護家族が認知症を病気であると理解せず、ただ熱心に介護しようとしていても上手くいきません。認知症の症状についての知識を得ることなく介護しようとしても、家族は不安にさらされることになります。家族が安心して介護することが、結局は本人の症状を安定させるのです。また本人にとっても、認知症が軽度で判断力が残っている場合には、病気を隠すのではなく適切な情報を提供するほうが治療成績の向上につながることがわかってきているのです。まさにこのことは介護職員に置き換えて考えることもできます。介護職の方は置き換えながら考えてみてください。






②.同じ立場の介護家族がお互いの心境を語り合うことによる癒しの効果


自分の体験を通して介護のつらさを語り合い、自分だけが苦しい状況にいるのではないと感じることが大きな力となります。介護家族の孤立感は決して専門家の説明を聞くだけで解消されることはありません。同じ立場にいるものとの自由な交流を通して共感を得ることで、日々の介護の困難な点を分かち合い、明日に希望をつなぐことが大事なのです。






③.介護技能の向上


自分だけで介護と向き合わず、周りからの助言や体験談を通して介護技術を向上させていく効果は、介護を容易にして余裕をもたらします。最初から介護技能の向上を目的にすると、真面目な介護家族は目標を高く揚げすぎて、達成に苦しむことが多々ありますが、心理教育による共感の中での情報は、知らず知らずのうちに介護者の介護技能を向上させていきます。後になって気がつけば、介護の技術や方法が上達しており、いつの間にか介護家族が楽になっているというさりげない変化ですが、日々続けられる介護の負担をかなり軽くすることができます。






松本一生先生が提唱する心理教育は家族の会が実践








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