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2010年10月16日
口腔ケア・口の中が乾く、痛むドライマウスの原因と対処
口腔ケアの必要性についてブログにたくさん載せてきました。新聞記事で、ドライマウスについて掲載されていましたので勉強して見ましょう。
ドライマウスの原因と対処
口の中が乾く、痛む
近年、注目が増してきた「ドライマウス」。現在、患者800万人、予備軍3000万人とも言われています。文字通り「口が渇く」症状ですが、深刻な痛みにつながることもあり、あなどれません。ドライマウスの症状、原因、対処法や治療法について、鶴見大学歯学部付属病院の斉藤一郎病院長(同大学私学部教授)に聞きました。
だ液は“潤滑油”
ドライマウスの主な自覚症状は、「口の中がいつもネバネバしている」「パサパサしたものが食べにくい」「口やのどが一日中渇いている」「口臭がきついと言われる」「入れ歯がすぐに落ちてしまう」「舌がひび割れて痛みを感じる」などがあります。すぐに生死にかかわる病気ではありませんが、生活の質(QOL)著しく低下することがあります。また、口の乾燥に加え、舌、上あごなどの痛みを訴える人も多いようです。
なぜ、口が乾燥する不具合が起こるるのでしょおう。通常人は1日1.5㍑ものだ液分泌します。だ液はいわば口の中の、"潤滑油”。乾燥しているのは、このだ液が不足している状態ですから物理的にこすれて痛みがでることもあります。
抗菌作用が弱まると
さらに重要なことは、だ液の持つさまざまな作用が、発揮されなくなるということです。だ液には、大きく「消化作用」「抗菌作用」「粘膜保護作用」「歯の保護・再石灰化作用」の五つの作用があります。このうちだ液の減少によって抗菌作用が弱くなれば、カビなどの菌が口の中に増加します。
「ドライマウス外来」を訪れる患者さんのうち、カビの原因で悩んでいる方が多いことが分かり、診断に訪れた方には、だ液の検査と共に、まずカビに関する検査をします。特に口の両端が口角炎になって切れている場合は、カビによる症状であることが疑われます。
心因性の乾燥症状
ドライマウスと診断する、だ液分泌量の検査方法は3種類ありますが、実は、どの検査をしてもだ液の分泌量が少なく、基準値に満たなかった人は患者の1/3にとどまります。2/3の人は「実際はだ液が出ているが、口が渇くと感じる」状態です。このような場合心因性の乾燥症状であることも考えられます。ストレスなどで神経が過敏になっているため、口の渇きを感じるのです。
このように、口の渇きは、心の状態とも密接な関係にあります。口の乾燥感は、「少しストレスがたまっているな」とか、「うつに近い状態でないか」など、心の状態のバロメーターにもなります。その上で今日は疲れているから早く休もう」「一日中、乾いているわけではないから大丈夫だ」などと、自分自身の状態を冷静に判断し、安心感につなげていただきたいと思います。
そのほか、ドライマウスの原因には「薬の副作用」「糖尿病」「がん治療などの放射線障害」「脳血管障害の麻痺」「シェーグレン症候群(自己免疫疾患の一つで、目の渇きとだ液の分泌低下を主な症状とする病気)」「老化」「筋力低下」などが考えられます。
寝るときに乾くケース
「寝るときだけ乾く」ケースもあります。これは、寝る前に飲む薬が関係していることが多いようです。利尿薬、アレルギーの薬、(抗ヒスタミン薬)向精神薬などを服用している人は、副作用としてドライマウスが引き起こされる可能性があります。
鼻が詰まっているときなど、口をあけて寝る場合も、口の中が乾きます。上向き寝をすると口が渇きやすいので、就寝中に口が開いてしまう場合、横向きで寝ることがお勧めです。横向きでは寝られないという人は、抱き枕を使って横向きになる、内側のガーゼを湿らせて綿マスクをする、口腔内の保湿装置(マウスピース型のものなど)を使う方法もあります。
日常的な付き合い方
ドライマウスとの“日常的な付き合い方”については幾つか注意点があります。特に「かむ」ことが、だ液の分泌にとって重要です。健康で長寿の方は、たくさん「かむ」食生活を送っていることが多いように感じます。よく、「一口、何回かみましょう」と言われますが、そればかり気にしては、美味しく感じませんし、なか中続きません。はじめから、かみごたえのあるものを選ぶのもよいでしょう。
はし置きに、時折ははしを置きながら、少しずつ食べるなど、ゆっくり食べる工夫もしてみてください。現在ドライマウスの症状がない人にとっても、こうした点に気を配ることは、予防につながります。消化をよくするためにも有効ですので、取り組んでいきたいものです。
<ホーム長のつぶやき>
介護現場ですべて納得のいくことばかりで勉強になりました。色々の場面場面で先生のお話は結びつきます。例えば、寝たきりの重度の利用者様、たまに口角炎になりチョコラBBなど飲んで頂いていました。ビタミン不足からきているのかと思っていましたが、もしかして口腔ケアがしっかりできていなかったためではないかと反省します。臥床傾向の方はだ液量も減ってきます。だ液が減るということは、抗菌作用が減るということなのですね。
今2人3脚では訪問歯科医が週1回来ています。義歯が合わなくなっている方が多くなっていますので、裏打ちをしていただいたり、歯石をとっていただいたり、虫歯を治療していただいています。「かむ」ことの重要性を再認識しているからです。「かむ」ことによってだ液の分泌量も増えてきます。そして重要なのが口腔体操と、口腔ケアです。口渇(こうかつ)、口が渇く原因は大変勉強になりました。薬の副作用にも注意して自分自身の歯や利用者様の歯を大切にしたいと思います。

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ドライマウスの原因と対処
口の中が乾く、痛む
近年、注目が増してきた「ドライマウス」。現在、患者800万人、予備軍3000万人とも言われています。文字通り「口が渇く」症状ですが、深刻な痛みにつながることもあり、あなどれません。ドライマウスの症状、原因、対処法や治療法について、鶴見大学歯学部付属病院の斉藤一郎病院長(同大学私学部教授)に聞きました。
だ液は“潤滑油”
ドライマウスの主な自覚症状は、「口の中がいつもネバネバしている」「パサパサしたものが食べにくい」「口やのどが一日中渇いている」「口臭がきついと言われる」「入れ歯がすぐに落ちてしまう」「舌がひび割れて痛みを感じる」などがあります。すぐに生死にかかわる病気ではありませんが、生活の質(QOL)著しく低下することがあります。また、口の乾燥に加え、舌、上あごなどの痛みを訴える人も多いようです。
なぜ、口が乾燥する不具合が起こるるのでしょおう。通常人は1日1.5㍑ものだ液分泌します。だ液はいわば口の中の、"潤滑油”。乾燥しているのは、このだ液が不足している状態ですから物理的にこすれて痛みがでることもあります。
抗菌作用が弱まると
さらに重要なことは、だ液の持つさまざまな作用が、発揮されなくなるということです。だ液には、大きく「消化作用」「抗菌作用」「粘膜保護作用」「歯の保護・再石灰化作用」の五つの作用があります。このうちだ液の減少によって抗菌作用が弱くなれば、カビなどの菌が口の中に増加します。
「ドライマウス外来」を訪れる患者さんのうち、カビの原因で悩んでいる方が多いことが分かり、診断に訪れた方には、だ液の検査と共に、まずカビに関する検査をします。特に口の両端が口角炎になって切れている場合は、カビによる症状であることが疑われます。
心因性の乾燥症状
ドライマウスと診断する、だ液分泌量の検査方法は3種類ありますが、実は、どの検査をしてもだ液の分泌量が少なく、基準値に満たなかった人は患者の1/3にとどまります。2/3の人は「実際はだ液が出ているが、口が渇くと感じる」状態です。このような場合心因性の乾燥症状であることも考えられます。ストレスなどで神経が過敏になっているため、口の渇きを感じるのです。
このように、口の渇きは、心の状態とも密接な関係にあります。口の乾燥感は、「少しストレスがたまっているな」とか、「うつに近い状態でないか」など、心の状態のバロメーターにもなります。その上で今日は疲れているから早く休もう」「一日中、乾いているわけではないから大丈夫だ」などと、自分自身の状態を冷静に判断し、安心感につなげていただきたいと思います。
そのほか、ドライマウスの原因には「薬の副作用」「糖尿病」「がん治療などの放射線障害」「脳血管障害の麻痺」「シェーグレン症候群(自己免疫疾患の一つで、目の渇きとだ液の分泌低下を主な症状とする病気)」「老化」「筋力低下」などが考えられます。
寝るときに乾くケース
「寝るときだけ乾く」ケースもあります。これは、寝る前に飲む薬が関係していることが多いようです。利尿薬、アレルギーの薬、(抗ヒスタミン薬)向精神薬などを服用している人は、副作用としてドライマウスが引き起こされる可能性があります。
鼻が詰まっているときなど、口をあけて寝る場合も、口の中が乾きます。上向き寝をすると口が渇きやすいので、就寝中に口が開いてしまう場合、横向きで寝ることがお勧めです。横向きでは寝られないという人は、抱き枕を使って横向きになる、内側のガーゼを湿らせて綿マスクをする、口腔内の保湿装置(マウスピース型のものなど)を使う方法もあります。
日常的な付き合い方
ドライマウスとの“日常的な付き合い方”については幾つか注意点があります。特に「かむ」ことが、だ液の分泌にとって重要です。健康で長寿の方は、たくさん「かむ」食生活を送っていることが多いように感じます。よく、「一口、何回かみましょう」と言われますが、そればかり気にしては、美味しく感じませんし、なか中続きません。はじめから、かみごたえのあるものを選ぶのもよいでしょう。
はし置きに、時折ははしを置きながら、少しずつ食べるなど、ゆっくり食べる工夫もしてみてください。現在ドライマウスの症状がない人にとっても、こうした点に気を配ることは、予防につながります。消化をよくするためにも有効ですので、取り組んでいきたいものです。
<ホーム長のつぶやき>
介護現場ですべて納得のいくことばかりで勉強になりました。色々の場面場面で先生のお話は結びつきます。例えば、寝たきりの重度の利用者様、たまに口角炎になりチョコラBBなど飲んで頂いていました。ビタミン不足からきているのかと思っていましたが、もしかして口腔ケアがしっかりできていなかったためではないかと反省します。臥床傾向の方はだ液量も減ってきます。だ液が減るということは、抗菌作用が減るということなのですね。
今2人3脚では訪問歯科医が週1回来ています。義歯が合わなくなっている方が多くなっていますので、裏打ちをしていただいたり、歯石をとっていただいたり、虫歯を治療していただいています。「かむ」ことの重要性を再認識しているからです。「かむ」ことによってだ液の分泌量も増えてきます。そして重要なのが口腔体操と、口腔ケアです。口渇(こうかつ)、口が渇く原因は大変勉強になりました。薬の副作用にも注意して自分自身の歯や利用者様の歯を大切にしたいと思います。

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Posted by 2人3脚 at 08:00│Comments(1)
│医学講座
この記事へのコメント
久保田稔様
コメント有難うございます。
義歯を再度作成するとのこと、よかったです。
しっかり噛むことによって食の楽しみや身体のバランス、傾き
ゆがみまで安定してきますよ。もちろん口腔内のケアは忘れずにしっかり
行なうことが病気の合併症を予防していきます。
素敵な笑顔が目に浮かんできます。
コメント有難うございます。
義歯を再度作成するとのこと、よかったです。
しっかり噛むことによって食の楽しみや身体のバランス、傾き
ゆがみまで安定してきますよ。もちろん口腔内のケアは忘れずにしっかり
行なうことが病気の合併症を予防していきます。
素敵な笑顔が目に浮かんできます。
Posted by 2人3脚 at 2010年10月17日 22:39