ブログ引越ししました。(2011年12月5日) ≫ http://aisin.i-ra.jp/
2010年10月31日
レビー小体型認知症の介護が分かるガイドブックパート4
レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブックパート4
アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護
「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
(小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)
レビー小体型認知症と
パーキンソン病とアルツハイマー型認知症
レビー小体型認知症は、大脳皮質を中心に中枢神経系から交感神経に至るまで広範にレビー小体がたまっていく病気ですが、パーキンソン病では、レビー小体が脳幹を中心にあらわれます。いずれの病気も、レビー小体が必ず存在することからレビー小体型認知症とパーキンソン病は、本質的には同じ病気だと考えられています。
なお、パーキンソン病に認知症が加わる場合は、かつて30%くらいとされていましたが、現在は70~80%と考えられています。理由は高齢で発病する例が増えているとともに、パーキンソン病の治療が進み、長生きする人(高齢者)が増えているためです。また、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症は、“親戚関係”にあります。異なる2つの病気が偶然に重なるというよりも、一緒に起こりやすいといえます。
【レビー小体のあらわれ方が病気を決める】
レビー小体が大脳皮質にあらわれるとレビー小体型認知症になる
レビー小体が主に脳幹にあらわれるとパーキンソン病になる
パーキンソン病
神経難病の一つ。中脳の黒質などにレビー小体があらわれる。神経細胞が壊れ、神経伝達物質のドーパミンが減ることにより、手足の振戦(ふるえ)、筋の固縮(こわばり)緩慢な動作、前屈姿勢、小股歩行、転びやすさなどの症状をきたす病気。多くは40歳以降に発症。映画「バック・トゥ・ザ・フェーチャー」主演のマイケル・J・フォックス氏、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ氏などがこの病気と闘っていることで知られている。
脳幹
大脳と骨髄をつなぐ部分に位置する。呼吸・睡眠・血流・内分泌など、生命維持に必要な機能を司っている。
<ホーム長のつぶやき>
以前勤めていた病院でもパーキンソン病の人が時々入院してきた。よく付き添っていた主介護者のご主人が介護の困難さを訴えていた「。パーキンソンの症状が強くなると全面的に介助が必要になる。しかし、すごく状態の良いときと駄目なときの差が一日に何度も繰り返され一時も目が話せない」と、訴えていたことを思い出す。このガイドブックから納得のいく症状ばかりだ。良い状態のときもあるので、そういう状態が長く続けるように介護者側にアドバイスが可能だったかもしれない。いずれにしても原因がはっきりわかっているので、病気を理解することによって介護者側の心構えが変わってくる。本人の苦しさを一番理解できるのは主介護者なのだから。少しでも病気を理解し寄り添う介護を目指していきたい。
にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい

にほんブログ
わかるガイドブックパート4
アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護
「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
(小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)
レビー小体型認知症と
パーキンソン病とアルツハイマー型認知症
レビー小体型認知症は、大脳皮質を中心に中枢神経系から交感神経に至るまで広範にレビー小体がたまっていく病気ですが、パーキンソン病では、レビー小体が脳幹を中心にあらわれます。いずれの病気も、レビー小体が必ず存在することからレビー小体型認知症とパーキンソン病は、本質的には同じ病気だと考えられています。
なお、パーキンソン病に認知症が加わる場合は、かつて30%くらいとされていましたが、現在は70~80%と考えられています。理由は高齢で発病する例が増えているとともに、パーキンソン病の治療が進み、長生きする人(高齢者)が増えているためです。また、レビー小体型認知症とアルツハイマー型認知症は、“親戚関係”にあります。異なる2つの病気が偶然に重なるというよりも、一緒に起こりやすいといえます。
【レビー小体のあらわれ方が病気を決める】
レビー小体が大脳皮質にあらわれるとレビー小体型認知症になる
レビー小体が主に脳幹にあらわれるとパーキンソン病になる
パーキンソン病
神経難病の一つ。中脳の黒質などにレビー小体があらわれる。神経細胞が壊れ、神経伝達物質のドーパミンが減ることにより、手足の振戦(ふるえ)、筋の固縮(こわばり)緩慢な動作、前屈姿勢、小股歩行、転びやすさなどの症状をきたす病気。多くは40歳以降に発症。映画「バック・トゥ・ザ・フェーチャー」主演のマイケル・J・フォックス氏、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンのモハメド・アリ氏などがこの病気と闘っていることで知られている。
脳幹
大脳と骨髄をつなぐ部分に位置する。呼吸・睡眠・血流・内分泌など、生命維持に必要な機能を司っている。
<ホーム長のつぶやき>
以前勤めていた病院でもパーキンソン病の人が時々入院してきた。よく付き添っていた主介護者のご主人が介護の困難さを訴えていた「。パーキンソンの症状が強くなると全面的に介助が必要になる。しかし、すごく状態の良いときと駄目なときの差が一日に何度も繰り返され一時も目が話せない」と、訴えていたことを思い出す。このガイドブックから納得のいく症状ばかりだ。良い状態のときもあるので、そういう状態が長く続けるように介護者側にアドバイスが可能だったかもしれない。いずれにしても原因がはっきりわかっているので、病気を理解することによって介護者側の心構えが変わってくる。本人の苦しさを一番理解できるのは主介護者なのだから。少しでも病気を理解し寄り添う介護を目指していきたい。

にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい

にほんブログ
Posted by 2人3脚 at 10:14│Comments(0)
│医学講座