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2010年12月06日
医師の目・人の目 認知症 第25増えている「認認介護」
医師の目・人の目
「知ってますか?認知症 」パート25
公益法人認知症の人と家族の会・公益法人認知症の人と家族の会副代表
神奈川県支部代表・公益法人認知症グループホーム協会顧問
川崎幸(さいわい)病院 杉山孝博
共同通信社の配信で、下記の地方紙に平成21年4月以降1年間にわたって毎週連載されました。杉山先生の許可を得まして連載52回シリーズをお届けいたします。(高知、中国、埼玉、上毛、徳島、千葉、下野、佐賀、岐阜、新潟日報、山陰中央新報、山梨日日、宮崎日日、熊本日日中部経済、日本海、秋田魁新報、山形、愛媛、琉球などの新聞社から配信されました。
増えている「認認介護」
平均寿命が女性86.05歳、男性79.20歳(2008年)と、著ジュ社会になった今の日本では、80歳代の介護は決して少なくない。精神や身体に特に障害がなく、元気に活動できる高齢者が増加しているのが長寿社会の特徴であるので、私が80歳代の高齢者が介護に携われないとは思っていない。
訪問診療や外来で診療している患者を介護している80歳代の高齢者は少なくない。家族の援助や訪問介護、訪問看護、入浴サービスを利用氏ながら、たんの吸引をはじめ、褥創(じょくそう)などの処置、経管栄養管理まで見事にこなす介護者もいる。
80歳前後の夫婦は、共に認知症である確立は、約8%と考えられる。そうすると11組の夫婦の1組は、、認知症の人が認知症の人を介護する、いわゆる「認認介護」となる。認知症とは知的機能の低下によって引き起こされる生活障害であるので、認知症になると、生活全般への見守り・援助が必要になる。
夫婦共に認知症になれば介護どころか生活が成り立たなくなると考えられる。しかし症状が二人とも同程度ではなく一人が重くもう一人が軽い場合が普通だ。介護もある程度はできる。一人が亡くなり残った人が激しい症状を出すようになって家族が非常に驚いたという話を聞いたことが何度もある。配偶者の死という環境の変化によって認知症の症状がひどくなったことも確かだろうが、家族に認知症だと気付かれることなく介護あるいは生活が維持できていたこともまた事実だ。
ただし服薬管理、シィくじ、何かあったときの判断などの問題がある。薬を朝昼晩に分けて間違いなく服薬できるようにする。介護の手順を分かりやすく書いて観やすいところに張っておく。訪問看護師や訪問薬剤師が必要に応じて電話や訪問をする。もちろん介護保険のサービスを十分利用する。草することによって、私はこれまで何組の夫婦の在宅ケアを支えてきた。
寝たきりの妻と、食道がんはあるものの身体的には元気な夫が、共に認知症である夫婦の訪問診療を行い、昨年、妻を自宅で看取ることができた。妻は終末期になって食事が取れなくなり、心不全症状を起こした。自宅で点滴を受けながら妻の妹の献身的な介護のかいあって、自宅での穏かな最期を迎えたのであった。
<ホーム長のつぶやき>
高齢化社会となって「老老介護」や「認認介護が」が増えてきている。つい先日「薬事サポート」関係の方が2人3脚に相談に見えられた。介護保険では医師の指示書があれば訪問薬剤師が服薬の指導や管理などについて在宅に訪問してくれます。このサービスは、まだ知られていません。しかし、高齢者は病気のデパートの人が多く、色々な薬をたくさん飲んでいる。医師との連携を薬剤師が図っていければ、もっと在宅介護が楽になることはたしかだろう。この仕事が軌道にのっていってほしいと願っている。
小規模多機能型居宅介護も在宅介護を支える手段の一つです。住み慣れた自宅で最期を迎えた家族がおりました。「F様の看取りに立ち会えて感動」をブログに載せさせて頂いたことがある。その終末の記事を見て、2人3脚で看取りを選択した家族がいた。その人らしくどう最期を迎えるかは元気な内から本人に確認しておくことも必要だ。

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「知ってますか?認知症 」パート25
公益法人認知症の人と家族の会・公益法人認知症の人と家族の会副代表
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川崎幸(さいわい)病院 杉山孝博
共同通信社の配信で、下記の地方紙に平成21年4月以降1年間にわたって毎週連載されました。杉山先生の許可を得まして連載52回シリーズをお届けいたします。(高知、中国、埼玉、上毛、徳島、千葉、下野、佐賀、岐阜、新潟日報、山陰中央新報、山梨日日、宮崎日日、熊本日日中部経済、日本海、秋田魁新報、山形、愛媛、琉球などの新聞社から配信されました。
増えている「認認介護」
平均寿命が女性86.05歳、男性79.20歳(2008年)と、著ジュ社会になった今の日本では、80歳代の介護は決して少なくない。精神や身体に特に障害がなく、元気に活動できる高齢者が増加しているのが長寿社会の特徴であるので、私が80歳代の高齢者が介護に携われないとは思っていない。
訪問診療や外来で診療している患者を介護している80歳代の高齢者は少なくない。家族の援助や訪問介護、訪問看護、入浴サービスを利用氏ながら、たんの吸引をはじめ、褥創(じょくそう)などの処置、経管栄養管理まで見事にこなす介護者もいる。
80歳前後の夫婦は、共に認知症である確立は、約8%と考えられる。そうすると11組の夫婦の1組は、、認知症の人が認知症の人を介護する、いわゆる「認認介護」となる。認知症とは知的機能の低下によって引き起こされる生活障害であるので、認知症になると、生活全般への見守り・援助が必要になる。
夫婦共に認知症になれば介護どころか生活が成り立たなくなると考えられる。しかし症状が二人とも同程度ではなく一人が重くもう一人が軽い場合が普通だ。介護もある程度はできる。一人が亡くなり残った人が激しい症状を出すようになって家族が非常に驚いたという話を聞いたことが何度もある。配偶者の死という環境の変化によって認知症の症状がひどくなったことも確かだろうが、家族に認知症だと気付かれることなく介護あるいは生活が維持できていたこともまた事実だ。
ただし服薬管理、シィくじ、何かあったときの判断などの問題がある。薬を朝昼晩に分けて間違いなく服薬できるようにする。介護の手順を分かりやすく書いて観やすいところに張っておく。訪問看護師や訪問薬剤師が必要に応じて電話や訪問をする。もちろん介護保険のサービスを十分利用する。草することによって、私はこれまで何組の夫婦の在宅ケアを支えてきた。
寝たきりの妻と、食道がんはあるものの身体的には元気な夫が、共に認知症である夫婦の訪問診療を行い、昨年、妻を自宅で看取ることができた。妻は終末期になって食事が取れなくなり、心不全症状を起こした。自宅で点滴を受けながら妻の妹の献身的な介護のかいあって、自宅での穏かな最期を迎えたのであった。
<ホーム長のつぶやき>
高齢化社会となって「老老介護」や「認認介護が」が増えてきている。つい先日「薬事サポート」関係の方が2人3脚に相談に見えられた。介護保険では医師の指示書があれば訪問薬剤師が服薬の指導や管理などについて在宅に訪問してくれます。このサービスは、まだ知られていません。しかし、高齢者は病気のデパートの人が多く、色々な薬をたくさん飲んでいる。医師との連携を薬剤師が図っていければ、もっと在宅介護が楽になることはたしかだろう。この仕事が軌道にのっていってほしいと願っている。
小規模多機能型居宅介護も在宅介護を支える手段の一つです。住み慣れた自宅で最期を迎えた家族がおりました。「F様の看取りに立ち会えて感動」をブログに載せさせて頂いたことがある。その終末の記事を見て、2人3脚で看取りを選択した家族がいた。その人らしくどう最期を迎えるかは元気な内から本人に確認しておくことも必要だ。

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Posted by 2人3脚 at 21:33│Comments(0)
│認知症のケア・ポイント