ブログ引越ししました。(2011年12月5日) ≫ http://aisin.i-ra.jp/
2010年12月30日
知っていますか?レビー小体型認知症診断、治療、介護は
知っていますか?レビー小体型認知症パート3
今、レビー小体型認知症介護がわかるガイドブックをシリーズで掲載中です。認知症の人と家族の会の月刊誌ぽ~れぽ~れ364号に小坂憲司先生(横浜ほうゆう病院・院長)の記事が掲載されていましたので昨日に引き続きご紹介します。
●レビー小体型認知症の特徴的な症状
睡眠中に大声で怒鳴ったり叫び声を上げて怖がる寝言を言ったり、布団の上で暴れたりすることもありあす。これは「REM睡眠行動障害」と言って最近注目されています。これだけが何年も何十年も前に現れ、後にDLBに特徴的な症状が出現することもしばしばあります。うつ状態が先行することもよくあります。そのため誤診が多く、DLBが見逃されていることが多いのです。
高齢者のうつ病がなかなか治らないときにはDLBを考えることも大切です。起立性低血圧のため立ち上がった時や食事を食べた後にめまいがして転倒することも多く、時には急にごく短期間気を失う(失神)こともあります。また、便秘や失禁なども起こりやすく、これらは自立神経症状なのです。
前述したように、DLBでは早い時期には認知症が目立ちません。記憶障害はアルツハイマー型認知症より軽く、日ごろの事柄を比較的よく覚えています。しかし、進行するとともに記憶の障害も目立ち、認知症がはっきりし、認知症が進行します。その頃には幻視などのBPSDは軽減し、目立たなくなることも多いのですが、自発性が低下し、口数が減少し、何もしたがらなくなり、物事への関心も乏しくなってきます。また、パーキンソン症状が目立ち、起立や歩行が困難になり、転倒しやすく、種々の介助が必要になってきます。また、自律神経症状も目立ようになることもあります。
DLBが進行し、認知症が目立つようになると、アルツハイマー型認知症との区別が難しくなってきます。また改めて取り上げますが、DLBがしばしばアルツハイマー型認知症の病変が程度の差はあれ加わります。そのために、DLBとアルツハイマー型認知症との区別が困難になります。時にはDLBとアルツハイマー型認知症の両方が合併することもあります。
しかし、上に述べた症状を注意深く観察すると両者の区別は可能なことが多いのですが、この場合には臨床心理検査や脳の画像(CTとかMRIとかSPECTなど)、MIBG心筋シンチグラフィーが診断に役立ちますがこれらについて改めて取り上げる予定です。
―つづく―

にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい

にほんブログ
今、レビー小体型認知症介護がわかるガイドブックをシリーズで掲載中です。認知症の人と家族の会の月刊誌ぽ~れぽ~れ364号に小坂憲司先生(横浜ほうゆう病院・院長)の記事が掲載されていましたので昨日に引き続きご紹介します。
●レビー小体型認知症の特徴的な症状
睡眠中に大声で怒鳴ったり叫び声を上げて怖がる寝言を言ったり、布団の上で暴れたりすることもありあす。これは「REM睡眠行動障害」と言って最近注目されています。これだけが何年も何十年も前に現れ、後にDLBに特徴的な症状が出現することもしばしばあります。うつ状態が先行することもよくあります。そのため誤診が多く、DLBが見逃されていることが多いのです。
高齢者のうつ病がなかなか治らないときにはDLBを考えることも大切です。起立性低血圧のため立ち上がった時や食事を食べた後にめまいがして転倒することも多く、時には急にごく短期間気を失う(失神)こともあります。また、便秘や失禁なども起こりやすく、これらは自立神経症状なのです。
前述したように、DLBでは早い時期には認知症が目立ちません。記憶障害はアルツハイマー型認知症より軽く、日ごろの事柄を比較的よく覚えています。しかし、進行するとともに記憶の障害も目立ち、認知症がはっきりし、認知症が進行します。その頃には幻視などのBPSDは軽減し、目立たなくなることも多いのですが、自発性が低下し、口数が減少し、何もしたがらなくなり、物事への関心も乏しくなってきます。また、パーキンソン症状が目立ち、起立や歩行が困難になり、転倒しやすく、種々の介助が必要になってきます。また、自律神経症状も目立ようになることもあります。
DLBが進行し、認知症が目立つようになると、アルツハイマー型認知症との区別が難しくなってきます。また改めて取り上げますが、DLBがしばしばアルツハイマー型認知症の病変が程度の差はあれ加わります。そのために、DLBとアルツハイマー型認知症との区別が困難になります。時にはDLBとアルツハイマー型認知症の両方が合併することもあります。
しかし、上に述べた症状を注意深く観察すると両者の区別は可能なことが多いのですが、この場合には臨床心理検査や脳の画像(CTとかMRIとかSPECTなど)、MIBG心筋シンチグラフィーが診断に役立ちますがこれらについて改めて取り上げる予定です。
―つづく―
にほんブログ村ランキング参加中!よかったらクリックして下さい

にほんブログ
Posted by 2人3脚 at 07:00│Comments(0)
│医学講座