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2011年02月10日

レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブックパート19

レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブックパート19



アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護



「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
          (小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)




5 レム睡眠行動障害
    悪夢で大きな寝言




レム睡眠行動障害とは


レビー小体型認知症に特徴的なレム睡眠行動障害は、「うわーつ」などと奇声をあげたり、「この野郎!」「助けて」と大声で寝言を叫んだりするのが一般的です。目をつむったまま、腕や足をばたつかせたり、急に起き上がったりします。ベッドから転落したり、ベッド柵・壁などに激しく体をぶつけたり、あるいは隣で寝ている配偶者をたたいたりすることもあります。ただし夢遊病のように歩き回るようなことはほとんどありません。





このレム睡眠行動障害は、悪夢を見ていることがほとんどです。例えば借金取りに追われる夢だったり、嫌いな相手に暴力をふるわれる夢だったりします。なお、意識障害であるせん妄とこのレム睡眠行動障害とは別のものですが、傍目には区別することが難しい場合がしばしばあります。なお、レビー小体型認知症の場合、日中の覚醒している(と思われる)ときに、こうしたレム睡眠行動障害に似た現象がみられる人も存在します。







睡眠物質と覚醒物質


レビー小体型認知症のレム睡眠行動障害への対処を考えるにあたっては、睡眠のしくみを頭に入れておくことが必要です。脳の中で、「眠りなさい」という睡眠物質を出している場所は、視床下部前部や前脳基底部というところです。一方、「目を覚ましなさい」という覚醒物質を出すのが視床下部後部や橋(きょう)、脳幹網様体と呼ばれるところです。





レビー小体型認知症やアルツハイマー型認知症では、この覚醒物質を生成する機能が低下してしまいます。その結果、覚醒物質よりも睡眠物質のほうが強くなってしまい、起きていても半分眠っている状態がみられるわけです。







<ホーム長のつぶやき>


レビー小体型認知症の厄介な症状の一つがレム睡眠行動障害です。この異常な行動をしっかりと理解し、関わっていくことが大切だと思いました。悪夢にうなされ行動に出てしまうことは防ぎようもないことです。睡眠物質と覚醒物質のアンバランスはよく2人3脚でも体験しています。昼夜逆転です。また、昼も夜もよく眠っている日もあります。半分眠っている時によく誤嚥する場合があるので注意が必要です。しっかり目覚めてから食事を摂っていただいています。






レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブックパート19





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Posted by 2人3脚 at 07:00│Comments(0)医学講座
 
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