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2011年02月15日
がんを知る~最新医療と暮らしの応援~パート1
がんを知る
~最新医療と暮らしの応援~
静岡県立静岡がんセンター公開講座・静岡新聞パート1
肺がんの最新医療
高い死亡率の肺がん
遠藤正浩医師画像診断科部長
肺がんは日本人の部位別死亡率で男性のトップ、女性でも第3位の病気です。本県でも男性のトップで2割を占め、女性も大腸がん、胃がんに次いで第3位。しかも患者数は増加中です。一方イギリスやアメリカでは死亡率は減少していますが、これは禁煙運動の成果と見られています。
肺がんは大きく分けると、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がんに分類され、この3種類でこの肺がんの95%を占めます。禁煙と関係が深いのが扁平上皮がんと小細胞がんで、喫煙比率が高い男性に多く見られます。特に肺で発生する小細胞がんは、約9割以上喫煙者にしか発生しません。扁平上皮がんはタバコのフィルターの影響や、禁煙運動の多少の成果により減少傾向にあります。
一方腺がんは男女ともに幅広い年齢層で非常に増えています。腺組織は体内で唾液や、胃液などの分泌駅を作る細胞で、肺胞を構成する肺胞上皮細胞や、クララ細胞、杯細胞などから発生するのが腺がんです。タバコをすわない人も罹患する特徴があります。
社会的損失を招く喫煙
肺がんの死亡率を減らす明確な方法は禁煙です。禁煙週間のある男性はそうでない人に比べ肺がんになる可能性が約4.4倍、女性は2.8倍です。さらに男性喫煙者は非喫煙者に比べ2倍、女性は約1.6倍です、肺がんで死亡する危険性が増えるとされています。喫煙者の煙を吸い込んでしまう「受動喫煙」肺がんのリスクは1.1倍~1.4倍ほど高くなると昨年、厚生労働省研究班が発表しました。喫煙さえしなければこうしたリスクをすべて減らすことができるのです。
禁煙と肺がんのリスクが広く知られ、禁煙したことが増加したことや、昨年のタバコ税などが奏功し、わが国の喫煙は減少傾向です。平成21年度の喫煙率は男性38.9%、女性は11.9%でした。男子の喫煙が減っているのに女性は横ばいで、外来で診察していても「こっそり数本吸っています」という女性が意外に多いのですが、こうした「隠れ喫煙族」も肺がんのリスクに晒されていることを認識してください。
特に若い女性が喫煙によりがん患者となるのは社会的に大きな損失です。公共の場所での禁煙拡大や、自販機での販売中止など社会的な禁煙関係の整備と、検診などで個人的に禁煙を支援する仕組みを充実させる必要があります。ニコチン依存症を治す禁煙治療も重要です。最近では飲み薬もあるので、保険を使って禁煙できる社会制度が整っています。
禁煙期間が長ければリスクは確実に減ります。禁煙4年未満で約2倍だった肺がんリスクは、10年未満で1.6倍。10年以上禁煙すれば1.4倍に激減することが分かっています。禁煙と、検診による早期発見、早期治療が何より重要です。
<ホーム長のつぶやき>
介護保険の施設を運営してみて感じることは、男性利用者様の喫煙です。風邪など引くと気管支炎に罹患することが多く長引きます。また、肺気腫も併発します。タバコをやめることによって肺がんへのリスクも減少することが明確に分かってきました。なるべく健康で長生きしていただくために、2人3脚では利用者さんには禁煙していただきます。認知症の方は、泊りを多く入れることで禁煙ができたケースが多々ありました。害のあるものは避ける努力をしたいものです。
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肺がんの最新医療
高い死亡率の肺がん
遠藤正浩医師画像診断科部長
肺がんは日本人の部位別死亡率で男性のトップ、女性でも第3位の病気です。本県でも男性のトップで2割を占め、女性も大腸がん、胃がんに次いで第3位。しかも患者数は増加中です。一方イギリスやアメリカでは死亡率は減少していますが、これは禁煙運動の成果と見られています。
肺がんは大きく分けると、腺がん、扁平上皮がん、小細胞がんに分類され、この3種類でこの肺がんの95%を占めます。禁煙と関係が深いのが扁平上皮がんと小細胞がんで、喫煙比率が高い男性に多く見られます。特に肺で発生する小細胞がんは、約9割以上喫煙者にしか発生しません。扁平上皮がんはタバコのフィルターの影響や、禁煙運動の多少の成果により減少傾向にあります。
一方腺がんは男女ともに幅広い年齢層で非常に増えています。腺組織は体内で唾液や、胃液などの分泌駅を作る細胞で、肺胞を構成する肺胞上皮細胞や、クララ細胞、杯細胞などから発生するのが腺がんです。タバコをすわない人も罹患する特徴があります。
社会的損失を招く喫煙
肺がんの死亡率を減らす明確な方法は禁煙です。禁煙週間のある男性はそうでない人に比べ肺がんになる可能性が約4.4倍、女性は2.8倍です。さらに男性喫煙者は非喫煙者に比べ2倍、女性は約1.6倍です、肺がんで死亡する危険性が増えるとされています。喫煙者の煙を吸い込んでしまう「受動喫煙」肺がんのリスクは1.1倍~1.4倍ほど高くなると昨年、厚生労働省研究班が発表しました。喫煙さえしなければこうしたリスクをすべて減らすことができるのです。
禁煙と肺がんのリスクが広く知られ、禁煙したことが増加したことや、昨年のタバコ税などが奏功し、わが国の喫煙は減少傾向です。平成21年度の喫煙率は男性38.9%、女性は11.9%でした。男子の喫煙が減っているのに女性は横ばいで、外来で診察していても「こっそり数本吸っています」という女性が意外に多いのですが、こうした「隠れ喫煙族」も肺がんのリスクに晒されていることを認識してください。
特に若い女性が喫煙によりがん患者となるのは社会的に大きな損失です。公共の場所での禁煙拡大や、自販機での販売中止など社会的な禁煙関係の整備と、検診などで個人的に禁煙を支援する仕組みを充実させる必要があります。ニコチン依存症を治す禁煙治療も重要です。最近では飲み薬もあるので、保険を使って禁煙できる社会制度が整っています。
禁煙期間が長ければリスクは確実に減ります。禁煙4年未満で約2倍だった肺がんリスクは、10年未満で1.6倍。10年以上禁煙すれば1.4倍に激減することが分かっています。禁煙と、検診による早期発見、早期治療が何より重要です。
<ホーム長のつぶやき>
介護保険の施設を運営してみて感じることは、男性利用者様の喫煙です。風邪など引くと気管支炎に罹患することが多く長引きます。また、肺気腫も併発します。タバコをやめることによって肺がんへのリスクも減少することが明確に分かってきました。なるべく健康で長生きしていただくために、2人3脚では利用者さんには禁煙していただきます。認知症の方は、泊りを多く入れることで禁煙ができたケースが多々ありました。害のあるものは避ける努力をしたいものです。

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Posted by 2人3脚 at 11:59│Comments(0)
│医学講座