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2011年03月28日
レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブックパート23
レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブック パート23
アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護
「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
(小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)
6 自律神経症状
起立性低血圧・体温調節障害・頻尿・めまい
自律神経症状とは
自律神経症状(自律神経障害または自律神経失調症ともいう)もレビー小体型認知症の人によく見られるものです。レビー小体型認知症では、脳の中にだけレビー小体が現れるわけではありません。自律神経内(例えば心臓や食道など)にもそれらが見られます。それによって、自律神経症状をきたすわけです。
自律神経は、活動する神経といわれる「交感神経」と、休む神経といわれる「副交感神経」の2つで成り立っています。交感神経は、血管を収縮させ、血圧や脈拍を上げる作用があります。一方、副交感神経は、血管を拡張させ、血圧や脈拍を下げる作用を担っています。通常、この両神経はバランスを保ちながら働いています。
自律神経症状とは、この2つの神経がうまく切り替わらず、身体的不調をきたすものです。症状は一つだけではなく数えきれないほど多岐にわたりますが、主なものに、起立性低血圧、多汗、寝汗、便秘、倦怠感(だるさ)などがあります。レビー小体型認知症の人では、こうした症状のうち、どれか一つあるいは二つきたしたり、さまざまな症状を多数併せもったりすることがあります。自律神経症状をきたす代表的な病気には、レビー小体型認知症のほかに、ドレーガー症候群、やメニエール病などがあります。
シャイ・ドレーガー症候群
特定疾患(難病)並びに特定疾病(介護保険)に指定されている症候群。自律神経症状を主とし、起立性低血圧によるめまい、ふらつきが目立つ。40~60代の男性に発症しやすい。進行するにつれパーキンソン症状や言語障害などがあらわれる。この症候群を初発症状とし、その後、レビー小体型認知症と診断される例も少なくない。
自律神経症状は多種多様
・めまい、ドライアイ ・のぼせ、起立性低血圧、失神 ・頭痛、イライラ ・耳鳴り ・動悸、胸痛 ・食欲不振 ・手足の冷え、しびれ ・頻尿、インポテンツ ・微熱、多汗、寝汗 ・むくみ ・倦怠感 ・下痢、便秘 ・肩こり、背中の痛み ・息苦しさ
<ホーム長のつぶやき>
認知症の方は自分の身体的苦しみを上手に表出することができないので、精神的行動障害(BPSD)につながるのかもしれません。レビー小体型認知症もアルツハイマー型認知症も同様です。自律神経症の症状がこれほど多岐にわたっているとは思いませんでした。上記に書いたように認知症の方はよくこのような症状を呈します。納得のいく症状ばかりで驚きました。人間の身体は微妙にリンパの流れやホルモンバランス、アレルギー反応そして自律神経などによって大きく左右することをあらためて感じました。このように多くのことを学ぶことによっていち早く利用者様の身体的異常のシグナルや苦痛を感じ取ることができるかもしれません。いや感じ取らなければいけません。自分で訴えることができない利用者様が多いからです。
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Posted by 2人3脚 at 07:00│Comments(0)
│医学講座