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2011年05月06日

レビー小体型認知症介護がわかるガイドブックパート26

レビー小体型認知症介護がわかるガイドブックパート26



レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブック パート26



アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護



「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
          (小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)




6 自律神経症状
    起立性低血圧・体温調節障害・頻尿・めまい




体温の調節が困難に


レビー小体型認知症では、しばしば体温の調節に障害が見られます。これも、自律神経症状の一つです。具具体的な症状としては、多汗や寝汗などがあげられます。人間は、発汗によって体温が高くなりすぎるのを防いでいますが、その調節を担っている自律神経に異常をきたすために、こうした発汗障害が起こります。汗をひどくかくため、洋服を一日に何度も着替えたり、夜中に夜間着を頻繁に着替えたりすることになります。





手っ取り早く発汗を抑えるには、濡れたタオルを、外頚動脈が走っている頚に巻くといった方法が効果的です。一方皮膚の血管が拡張することによって、低体温症になりやすいことも特徴です。体温が下がることによって、免疫機能や代謝機能も低下してしまいます。低体温症は手足の冷えとしてあらわれることが多くありますが、上半身または顔だけ汗をたくさんかく一方で、手足が冷たいという人もいます。





手足の局所的な冷汗を訴える場合は、入浴や足浴や手浴などを行います。入浴は心身をリラックスさせ、交感神経と副交感神経のバランスを整える効果も期待できます。就寝前に入浴する場合、お湯の温度はぬるめがよいでしょう。なお、こうした体温調整が難しいレビー小体型認知症の人には、室内の温度や湿度の調節も大切です。温度は25℃くらいに、湿度は40~60%に設定し、被服内温度(着衣の中の温度)31~35℃に保つようにします。また、部屋と台所、居間、トイレなどの各所において、5℃以上の温度差がないようにします。







<ホーム長のつぶやき>



2人3脚でも全面介助の方が多くおります。自分で訴えることのできない全面介助の方には特にバイタル測定に神経を使います。真冬など室内が寒かったりすると体温は低下します。また、西陽などが当たって部屋の温度が上がってしまったときなど、体温は上昇してしまいます。衣類の調整、掛け物の調整に神経を使います。




高熱が出ても発汗がない方もいます。汗をかいたら体温が下がるので温かい蒸しタオルで素早く全身を清拭し衣類を交換します。また、汗をかかないでいつまでも高熱が続いたりすると、本人にも負担がかかります。ペットボトル(500mℓ)を凍らせ、タオルなどで巻き、腋窩(わきの下)をクーリングし、早く体温を下げてあげます。ここで勉強したように濡れたタオルで外頚動脈を冷やすと発汗を抑えられることは知りませんでした。早速この技法を取り入れたいと思います。年齢に関係なく寝たきりになると体温調整が難しくなりますので、温度や湿度に神経を使いましょう。







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Posted by 2人3脚 at 07:00│Comments(0)医学講座
 
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