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2011年06月14日
レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック パート29
レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブック パート29
アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護
「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
(小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)
7 抑うつ症状
意欲や気力が低下する
レビー小体型認知症の初期にあらわれやすいものに、抑うつ症状があります。レビー小体型認知症の場合、約7割の人がこの抑うつ症状を有しています。アルツハイマー型認知症などにおいても高い割合で見られますが、レビー小体型認知症では、その2倍以上といわれています。レビー小体型認知症をよく知っている医師であれば、抑うつ症状のある高齢者が、受診に訪れた場合、まずレビー小体型認知症を疑うことができますが、そうでない場合、うつ病や血管性うつ病、と誤診してしまうことが多々あります。
抑うつ症状とは、気分がふさぎこみ、悲観的で、憂うつな状態を言います。「(私は)役に立たない人間だ」「死にたい」と言った事故否定的な発現も見られます。レビー小体型認知症の抑うつ症状の場合、こうした憂うつな気分に支配されるとともに、意欲の低下や、自発性の低下があらわれます・。具体的にはやる気がでない、興味・関心が減る、食事を取らなくなる、部屋に引きこもるなどです。レビー小体型認知症では、既に述べてきた、パーキンソン症状や認知の変動、幻視からくる不安感などが、抑うつ症状に影響を及ぼしていることも考えられます。
<ホーム長のつぶやき>
抑うつ症状についてこれから入れていきます。アルツハイマーの初期症状でも抑うつ気分が続きうつの治療が長期に続き、アルツハイマー型認知症の治療が遅れてしまう場合があります。今はCT、MRI、心筋シンチグラフィー、脳スペクトなどで早期に診断が出来ますので、セカンドオピニオンをお勧めします。また、新薬のメマリー錠、レミニール錠、リバスタッチ(貼り薬)なども相次いで発売されました。アリセプト錠の副作用で悩み、服用できない方(胃腸障害で気持ちが悪くなり服用できない)には特に朗報です。
特に高齢者で抑うつ症状がひどくなると、動くことも億劫になり1日中ごろごろ横になり、水分や食事もまともに摂らなくなります。一気に寝だこ(褥そう)が出来てしまった方も、以前勤めていた精神科外来で目にしました。早めの対策を打ち、受診をしましょう。褥そうは痩せがひどく、栄養不足になると、仙骨(尾てい骨上部)や大転子部(腸骨)に出来やすくなります。出来てしまえば痛みも発生します。注意しましょう。

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Posted by 2人3脚 at 15:27│Comments(0)
│医学講座