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2011年07月30日
レビー小体型認知症の介護がわかるガイドブック パート32
レビー小体型認知症の介護が
わかるガイドブック パート32
アルツハイマー型認知症よりも難しい、レビー小体型認知症の介護
「どうしよう?」「困った・・・」に対する具体策
(小坂憲司・羽田野政治著 レビー小体型認知症家族を支える会編集)
8.薬に対する過敏性
薬で具合が悪くなることも
レビー小体型認知症に用いられる薬
一般に、レビー小体型認知症には、記憶障害などの認知障害に対する薬、幻視や妄想などの精神症状に対する薬、そしてパーキンソン症状に対する薬の3つが必要に応じて用いられます。ただしレビー小体型認知症の人は、薬物にとても過敏なため、(副作用が生じるなど)、注意が必要です。
レビー小体型認知症に用いられる主な薬
認知障害 ドネベジル塩酸塩
抑肝散
幻視・妄想
抑うつ症状 非定型抗精神病薬 フマル散クエチアピン・オランザピン
など ペロスピロン・リスペリドン
抗うつ薬 SSRI・SNRI・トラゾドン塩酸塩
パーキンソン症状 レボドバ(Lードーパ)・ドーパミンアゴニスト
モノアミン酸化酵素阻害薬
認知障害に対する薬
認知機能を維持・改善するための認知症の薬と言えば、アルツハイマー型認知症に使用されるドネベジル塩酸塩(商品名:アリセプト)が有名です。このドネベジル塩酸塩はレビ小体型認知症に対してはさらに効果的です。理由はレビー小体型認知症では、アルツハイマー型認知症よりも脳の中でアセチルコリン神経系が強く障害されているためとされています。
しかしながら、レビー小体型認知症に対してこのドネベジル塩酸塩は医療保険が適用されません。そこで実際には、医師が患者さんや家族への十分な説明のもと、処方していることが少なくありません。ただ、現在、筆者らが中心になって、レビー小体型認知症に対する大規模な臨床治験を行なっていますので、近いうちに、レビー小体型認知症に医療保険が適用される可能性があります。なお、パーキンソン病を専門とする神経内科医のなかには、ドネベジル塩酸塩によってパーキンソン症状が悪化する(ドーパミン神経系とアセチルコリン神経系との拮抗作用が生じるため)と考えている人もいますが、必ずしも正しくはありません。
<ホーム長のつぶやき>
7月15日にNTT東日本伊豆病院・認知症疾患病院医療センターに行ってきました。精神保健指定医が3人常勤しており、相談員さんや安田秀先生にお話を伺ってきました。診断の流れはまずはお電話にて「総合相談室」へ相談してください。055-978-2558へご相談ください。⇒診察前専門医療相談(総合相談室)①診断を受けたい②治療を受けたい③相談したい④施設入所させたい⑤その他
受診日の決定(完全予約制)・助言、医療機関紹介(精神保健福祉士など)⇒受診の流れ・窓口担当、問診表記入・診察(診察及び検査等指示)鑑別診断治療方針決定⇒検査(CT、MRI、血液検査)その他⇒医療福祉相談(精神保健福祉士など)⇒治療・他の機関紹介(医療機関・相談機関など)スペクト、ペットは他の医療機関に紹介し検査
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Posted by 2人3脚 at 09:27│Comments(0)
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