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2009年04月10日

家族の心理の変化

家族の心理の変化


認知症の人と家族がたどる一般的な心理の変化です 
                杉山孝博Drの「認知症の理解と援助」より

〈STEP 1〉

まさかそんなはずはない、どうしよう

①驚愕・戸惑い:おかしい行動に少しずつ気付き始め驚き戸惑う。

②否 定:周囲にはなかなか理解してもらえない。家族自信も
     病気だということを納得できないでいる。


〈STEP 2〉

ゆとりがなく、追い詰められる

(必要に迫られ、認知症や介護保険サービスに関する情報を手当たりしだい、捜し求め始める)

①混 乱:認知症の人を拒絶しようとする。
      そんな自分が嫌になる。
      認知症症状に振り回され、精神的、肉体的に疲労困ぱい   
      する 。やってもやっても介護が空回りする。

②怒り・拒絶・抑うつ:「自分だけが何故……」「こんなに頑張ってい                           
             るのに……」と、苦労しても理解してもらえ
             ないことを腹立たしく思う。


〈STEP 3〉

なるようにしかならない

①あきらめ:怒ったりイライラしても仕方ないと気付く
(介護保険サービスを使うなどして、生活を立て直し始める)

②開き直り:なるようにしかならないと開き直る。自らをよくやってい
        ると 」と認められるようになる。

③適応 :認知症の人をありのままに受け入れた対応ができる
      ようになる。介護に前向きになる。

〈STEP 4〉    

認知症の世界を認めることができる    

理解:認知症症状を問題ととらえなくなり、認知症の人に対する
     愛しさが増してくる。

〈STEP 5〉

受容:介護の経験を自分の人生において、意味あるものとして位置づけていく



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