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2009年07月31日

Q&A 記憶力維持は反復練習

Q&A 記憶力維持は反復練習
Q 29 反復練習していることを
 持続するにはどうしたらいいですか?
  ついつい3日坊主になってしまいます。


A:前回 Q 27で記憶するためには反復練習が大切というお話をさせていただきました。
集中力を保つためには目標設定が必要です。手の届く目標で数値目標を決めることです。



 日本人ほど、会議で寝ている人が多い人種はいないと言われています。会議のやり方が下手なことも影響しているのでしょうが、無為で単調な刺激が続くために寝てしまうのです。同じように疲れているときや参加させられているときなど、集中力が続かず、眠くなった経験を持っている人は多いでしょう。大学の講義でも、90分の授業にずっと集中し続けることは、学生にとっても、苦痛のようです。

 集中力を保つためには、目標設定が大切です。ある目標を達成するために、これだけは頑張ろうと決めることです。このときに、必ず、①手の届く目標を決める。②数値目標を決めることが大切です。


例えば、ダイエットのために運動を決意しても、一日の目標が高すぎると長続きしません。もちろん、「やせる」という根本的な目的を達成するために、必要な目標をクリアしなければなりませんが、高すぎる目標は重荷になってしまいます。


また、人間は数値が決まっていないと頑張ることは出来ません。一日1時間のウォーキングなどのように、数値が決まっているからこそ、目標に対するこだわりが持てるのだと思います。


目標を達成したとき、ほめたり、達成感を得られるような何らかの報酬があると効果的です。


脳は30日程度で変化します。私達を取り巻く環境や経験したことによって、脳のつくりが変化するのです。例えば、ピアノを練習していくと、それまで使っていいなかった部分が強化され、ピアノの腕前が上達するようになります。急にプロ並みの腕前になるわけではありませんが、脳の中では、確実に変化が起き、楽譜を見る視覚野、指先を動かす運動野も拡大するのです。


まず30日、脳が変わることを目標にしてみれば、モチベーションも高まるのではないでしょうか。同じ刺激を与え続けると、神経細胞の反応は弱くなります。いいわゆる”飽きた”状態です。何か新しいことにチャレンジしたときに、三日坊主に終わってしまうのは、飽きることが原因です。飽きてしまった脳には休息が必要です。


このことは認知症の人たちに機能回復訓練やレクレーションをやっていただく際とっても参考になります。


運動後の疲れをとるために体を休めるような休息は必要ありません。何も考えないで休むというより、気分転換を図ると言ったほうが良いでしょう。飽きてしまったことを続けずに、別のことを行えばよいのです。


こんな休憩時間に、他の分野の本を読むようにしています。自分の仕事・勉強とは異なる分野の本を読むことで、気分転換が図れ、新たな知識を得ることもできます。



継続は力なりです。上手に気分転換を図りながら、目標に向かって着実に前進していきたいものです。                                                       
 (東京大学大学院教授より)




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