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2011年01月06日
介護保険制度改正への提言・認知症の人と家族の会より
介護保険制度改正への提言
要介護認定廃止など利用者本位の制度に
2010年6月 公益社団法人 認知症の人と家族の会
2000年の介護保険制度発足は、日本の福祉制度のあり方を根本的に変える出来事でした。介護の家族だけの負担から社会で支える仕組みに転換する、必要な負担もする、そのために保険制度による新しい制度を作る、という方向を日本の国民が選択したのです。「家族の会」が1980年の発足以来求め続けてきた介護の社会化が、20年の歳月を経て、やっとその出発点に立ったのです。
具体的に制度が発足してその成果には確かに手ごたえがありました。新しい時代が始まったと実感することができました。介護保険制度は、今後もたゆむことなく充実発展させてゆくべき制度です。その方向は次のとおりであるべきと考えます。
一 必要なサービスを、誰でも、いつでもどこでも
利用できる制度
二 わかりやすい簡潔な制度
三 財源を制度の充実のために有効に活用する制度
四 必要な財源を、政府、自治体が公的な責任において
確保する制度
そのために、2012年の制度改正において次のとおり実施するよう提案します。
1.要介護認定を廃止する
まず認定から出発するのではなく、暮らしの中での介護の必要性から出発する制度にする。
2.介護サービスの決定は、保険者を加えた新たなサービスを担当者会議の合議に委ねる。
3.介護サービスの情報の公表制度は廃止する。
4.介護サービス利用の自己負担割合は1割を堅持する。
5.財源の内、工費負担率を6割に引き上げる。
6.介護サービス利用者に、作業報酬を支払うことを認める。
「家族の会」は、2007年11月にこれまでの「要望」に代わって、初めて「提言・私たちが期待する介護保険」を打ち出しました。その中で5つの基本的な考え方及び現行制度に対する具体的な改善提案を示しました。そして2009年6月には、同年4月改定の結果を踏まえてその一部を修正すると共に、時代の要請を受けて財源に踏み込み、「高福祉応分の負担」を盛り込んだ「2009年版」を発表しました。2012年度改正に向けた今回の提言、提案はすべてこの「2009年版」の上に成り立っています。
<ホーム長のつぶやき>
私は、認知症の人と家族の会の世話人として活動しています。総会では代議員として発表や採決に参加する場が与えられています。利用者や家族のことを一番に考え、よりよい介護保険制度の改革をするために、提言を厚生労働省に提出しています。介護施設を運営する側として、とても心強く思っています。また介護に従事する人材の育成と確保のために待遇改善にも力を要れ介護職員に処遇改善交付金をいただき大変助かっています。この制度は是非継続してほしいと思います。できれば男性職員も生活できる金額の交付金を望みます。次回は2009年版の具体的な改善提案や基本的な考えをブログアップし、ブログご覧の皆様に理解していただきたいと思います。

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要介護認定廃止など利用者本位の制度に
2010年6月 公益社団法人 認知症の人と家族の会
2000年の介護保険制度発足は、日本の福祉制度のあり方を根本的に変える出来事でした。介護の家族だけの負担から社会で支える仕組みに転換する、必要な負担もする、そのために保険制度による新しい制度を作る、という方向を日本の国民が選択したのです。「家族の会」が1980年の発足以来求め続けてきた介護の社会化が、20年の歳月を経て、やっとその出発点に立ったのです。
具体的に制度が発足してその成果には確かに手ごたえがありました。新しい時代が始まったと実感することができました。介護保険制度は、今後もたゆむことなく充実発展させてゆくべき制度です。その方向は次のとおりであるべきと考えます。
一 必要なサービスを、誰でも、いつでもどこでも
利用できる制度
二 わかりやすい簡潔な制度
三 財源を制度の充実のために有効に活用する制度
四 必要な財源を、政府、自治体が公的な責任において
確保する制度
そのために、2012年の制度改正において次のとおり実施するよう提案します。
1.要介護認定を廃止する
まず認定から出発するのではなく、暮らしの中での介護の必要性から出発する制度にする。
2.介護サービスの決定は、保険者を加えた新たなサービスを担当者会議の合議に委ねる。
3.介護サービスの情報の公表制度は廃止する。
4.介護サービス利用の自己負担割合は1割を堅持する。
5.財源の内、工費負担率を6割に引き上げる。
6.介護サービス利用者に、作業報酬を支払うことを認める。
「家族の会」は、2007年11月にこれまでの「要望」に代わって、初めて「提言・私たちが期待する介護保険」を打ち出しました。その中で5つの基本的な考え方及び現行制度に対する具体的な改善提案を示しました。そして2009年6月には、同年4月改定の結果を踏まえてその一部を修正すると共に、時代の要請を受けて財源に踏み込み、「高福祉応分の負担」を盛り込んだ「2009年版」を発表しました。2012年度改正に向けた今回の提言、提案はすべてこの「2009年版」の上に成り立っています。
<ホーム長のつぶやき>
私は、認知症の人と家族の会の世話人として活動しています。総会では代議員として発表や採決に参加する場が与えられています。利用者や家族のことを一番に考え、よりよい介護保険制度の改革をするために、提言を厚生労働省に提出しています。介護施設を運営する側として、とても心強く思っています。また介護に従事する人材の育成と確保のために待遇改善にも力を要れ介護職員に処遇改善交付金をいただき大変助かっています。この制度は是非継続してほしいと思います。できれば男性職員も生活できる金額の交付金を望みます。次回は2009年版の具体的な改善提案や基本的な考えをブログアップし、ブログご覧の皆様に理解していただきたいと思います。

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Posted by 2人3脚 at 12:39│Comments(0)
│石田 ホーム長のひとり言