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2011年05月24日

あいさつ上手は生き方上手・大晩年の底力

あいさつ上手は生き方上手
                            生活ワイド   ノンフィクション作家 沖藤典子




認知症高齢者が住むグループホームを訪問した時のことです。女性ばかりで、ほとんどが90歳前後の方々ですが、皆さんニコニコしながら、あいさつに出てきてくださいました。お盆にお茶をのせ、「いらっしゃいませ。どうぞ」―そのしぐさ、手つきは、まさに一家の主婦そのもの。年齢を感じた穏かな雰囲気です。





「同じことを繰り返し言うようになっても、こういう社交能力は失われないんですよ」と、施設長が教えてくれました。「だから、認知症が理解されなくて、家族には悩みの種になるんですが」とも。でも、あいさつする力は、人間の能力の中でも最も大切なものではないでしょうか。あいさつをすればニコニコ出る、ニコニコのないあいさつなんて、炭酸のないソーダーのようなもの。





人間、いくつになってもニコニコ。他の何ができなくなっても病で同じことを100回繰り返すようになっても、あなたはりっぱなホモ・サピエンス(人間)。他の動物とは違うと言えますね。





ところが最近、あいさつ・ニコニコをしなくなった人が増えているような気がします。誰かが近づくと、ついっと顔を背ける、顔をしゃくるようにして口の中でモゴモゴ。「どうして声が出ないのよ!」「どうしてにっこりしないのよ。顔の筋肉がないのかい?」結構多いのが、失礼ながら中高年男性。この方々はよく、「最近の若いものはあいさつをしない」と言います。ですが、私の見る限りでは、自分があいさつされていないということに過ぎず、自分からはあいさつもニコリともしないのです。





中には、近所との付き合いを避けて、拒否する方もいます。あらゆる社会的な「縁」を絶って、援助の手も拒否してしまい、孤立しされる方も.“無縁”は“無援”を生みます。そうした“無援社会”は“無念な社会”ですね。だから福祉関係者は言います。「あいさつ上手は生き方上手」。人間、いくつになってもニコニコあいさつ。「大晩年」というのも、こんな小さな光景から始まるんですよね。







<ホーム長のつぶやき>




この記事を目にしたとき、同感だ!と思いました。2人3脚では毎朝笑顔で大きな声で挨拶から始まります。頭を下げながら女性は右腕を前で重ね、男性はまっすぐ手を下におろし「三井、住友、ビザカード」でお辞儀の角度と笑顔を作ります。笑いたくない人でも表情筋を働かせ、仕事モードになっていいただきます。こんなことやっていられないと思うかもしれませんが、認知症の人に関わる方は、表情筋を出せない方は不安を抱かせてしまうからです。ここは仕事の場だからです。私のささやかな接遇のこだわりです。







私の娘がまだ幼児だったころ、人見知りもせず、遠くの方から「こんにちは」と誰にでも挨拶をしていました。長女の孫もよく小さいときモノオジせず「こんにちは!」と挨拶していました。いま、高校1年生、少々声は小さくなっていますが。親子はよく似るものだと笑ってしまいましたが・・・・。最近一緒に住んでいる長男の孫も遠くから大きな声で「こんにちは!」近所のむっつりした男性のお年寄りもびっくり、つられて大きな声で「こんにちは」と思わずつられて出ていました。ずっと大人になっても続いてほしいなー。







あいさつ上手は生き方上手・大晩年の底力








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この記事へのコメント
本当に、挨拶は大事ですね !!

挨拶は 「人間関係のきっかけづくり」 と言われます。

挨拶をされて、嫌な思いをする事はありませんよね。

まして、それが小さな子供だったら、「パーッ」 と心が晴れますよね。



最初、自分から挨拶をするのは、ちょっと照れくさく、勇気がいます。

特に、家族には・・・

家族への朝の挨拶を始めて、もう10数年になります。
Posted by おっちゃん at 2011年05月24日 09:53
おっちゃん様

おはようございます。

元気の良い挨拶は気持ちを明るくしてくれますね。

孫たちも元気に「バアバーおはようございます」

「歯を磨いたらいっちょにあちょぼうね」と3歳になった年少さんの

K君が声を掛けてくれます。「仕事から帰ったら遊ぼうね」と返事をします。

朝こんな会話から一日が始まります。
Posted by 2人3脚2人3脚 at 2011年05月24日 10:12
挨拶上手は生き方上手! 本当にそう思います。 私も実践派で、毎朝食堂に行った時 給仕係りの人に『おはようございます』から始まり、3部屋ある中で一番奥の部屋を指定席にして、途中通路の両側にある4人掛のテ-ブルに顔を左右に向けながら挨拶して通ります。(一番奥の部屋では自席を越えて突き当りまで)

心持頭を下げた方が明るい声が出易く、お蔭で入居早々から皆さんに名前と顔をくっつけて覚えてもらえました。(マンションでは日に1回は入居者が顔をあわせる機会をもちたいと、朝食代を食堂管理費に組み込んでいるので、殆ど全部の方が食堂を使います)

熱川の町の人は半数以上が挨拶派で、学校帰りの小学生から挨拶されることも屡々あります。 そしてマンションの住人もきちんと答礼したり、時には此方から進んでご挨拶します。 家内の部屋へ行った時も『おはよう。よく眠れた?』などと必ず声を掛けています。

最後に又知ったふりを一つ。 『人間』は『ホモ サピエンス』です。これはラテン語で、『Homo sapiens』。 人類学で必ず出てくる現代人のジャンルです。
『ホモ ザピエンス』と読むのが本当かも知れません。
Posted by 久保田 稔 at 2011年05月24日 11:33
久保田稔様

「ホモ・サピエンス」でした。転記を間違えました。^^

すごーい、ラテン語ですか。

有難うございます。<ペコリ>

気持ちよく挨拶されると一日とっても“快”の気分になりますね。
Posted by 2人3脚2人3脚 at 2011年05月24日 19:32
 
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    コメント(4)